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ブラッシュアップライフのHALのレビュー・感想・評価

ブラッシュアップライフ(2023年製作のドラマ)
4.5
来世がアオサギの三浦透子……
学会発表終わってやっと再開した『ブラッシュアップライフ』、8話まで。おもしろすぎる……これもう、この安藤サクラと水川あさみはもう『ザ・フラッシュ』だよ……過去を変えると自分もまた変わってしまう。安藤サクラの視点で進んできた物語が水川あさみの物語を取り込んだことで、そこには数々の死の観測者である彼女の暗い物語が現れる。

『ブラッシュアップライフ』完走!
台北のホテルで『バタフライエフェクト』の話をする安藤サクラと水川あさみは紛れもなくSFの空気を纏っていた。最終回でも「延長」を重ねるカラオケで日常への軟着陸をゆっくりと見せる。あまりにも日常すぎるが故にすこし不思議なセンスオブワンダーがそこにあった。北熊谷という距離感もなんだか絶妙で、映画では地獄として描かれることが多い地方と中央の狭間で、家父長的な男性がいない生を生きている彼女たちがみんな輝いていた。それもどこかSFに見えてしまう自分はもっと明るく「やり直して」いいんだと思った。40歳になってもカラオケで延長がしたい。本当に気持ちのいいドラマだったな。

あと、観終わって友人に感想を伝えた時に指摘されるまで、自分が水川あさみさんを菊地凛子だと思い込んでいたのはなぜだったのだろうか……穴があったら入りたい。『パシフィック・リム』や『スカイ・クロラ』で纏っていた菊地凛子のSFの風を感じてしまったのか。
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