Netflix『ワンピース』を観終わって絶対観ようと思っていた。そして結論からいうとゆるいコメディかと思いきや精神的にも海賊的にもスリリングな展開が多く、気を抜くと誰かが死んだりもするので案外油断ができない作劇だった。一方で一人一人のキャラクターを扱う手つきは優しさに満ちており、主演二人のゲイ・ロマンスはとても暖かく切なく撮られていて、特にラストの3話はとてもよかった。同時期に観ていた『ハート・ストッパー』S2よりロマンスとして見応えがあったと思う。一方で恋愛中心主義というわけでもなく、『ワンピース』にも感じた「この一枚の甲板の上でこの夜をどう過ごそうか」という雰囲気が大好きだった。みんなで歌を歌ったり物語を聞いたりシェイクスピア演劇までやろうとする、そのクィアな雰囲気がとってもよかった。恥じることじゃない、海は何でもありだ。
特に最終話にしてボネットが責任と向き合う話をやってくれたのが本当に良かった。これがないと終われない、視聴者が取り残された家族はどうなったの？という不安を抱えたまま観るのを逆手に取ったカタルシスが用意されていて、上手いな〜と思った。あと、E8でサイコ〜のタイミングで"The Chain"が流れて感動した。もちろんGotG vol.2の記憶が蘇ってきて、メッチャ嬉しくなっちゃったなぁ。
