夢が破れて違う道に進む３人を見ていると、悲しいという感情でもなければ、清々しいというのとは全然違うし、何とも言えない感情に襲われる。これは失恋した時の感情だろうか、それとも怪我をして部活から引退した時の感情だろうか、いや、そもそも、こんなに何かに打ち込んだ事なんてないから、何ものにも例える事が出来ないことに気が付いてしまった。それが、一番悲しい現実なのかもしれない。
菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀、有村架純など、この年代の俳優は本当に充実している。古川琴音の世代になってもスゴイ事になっている。日本の俳優陣は前途洋々だ。これに演出陣も充実してくると申し分ないのだろうけど、そこの課題はお金の問題なのだろう。俳優はテレビで稼げるだろうけど、演出家はそうもいかない。テレビドラマと映画の制作過程は全く異なるものだろうし。かと言って、国が支援するのも何か違う気がする。国家権力に対峙しないと映画界は進むべき道を誤る。でもハリウッドのような巨大産業になるとは思えない。困った、困った。答えがない。宝くじを当てても、それでも足りない。
これも悲しい現実のようで。
