「万太郎、おまん、稼がないかんぜよ」と龍馬だったら言ったかもしれない。女房に質屋通いさせるなんざ、学者先生と呼ばれる資格なんてないぜよ。あんな枯葉ばかり集めて、いつまで長屋暮らし。石板とやらにお金を使って売れない学会誌に魂を込めている場合か！
でも、こんな生き方は嫌いじゃない。羨ましくさえある。お金なんてなくたって、誇りがあって、そして、どこまでも幸せだ。実はガーデニングに凝った過去を持つ自分なので植物学には興味津々なのである。確かに雑草なんてないよね。勝手に生えてきたナズナちゃんやスギナくんが可愛かったりする。ホームセンターで買ってきたアップルミントは異常に増えて困ったりもした。土の上には驚きがあって、土の中には底知れない宇宙が広がっている。土に触れていると無心になれる。心惹かれない訳はない。
そして、こんなお茶目な浜辺美波にも心奪われた。色々な作品に出演しているけれど、その殆どが影のある役で「違うんだよな〜」と感じていた次第。全ての作品を観た訳じゃないけど、これこれと思ったのは「崖っぷちホテル」ぐらいかもしれない。中村倫也とのコンビが良かった。今回も神木隆之介とのコンビは最高で、すっかりNHKの常連になった安藤玉恵、一緒に研究を支えた前原コンビ、謎の文学青年の山脇辰哉など、脇を固める俳優達とも絶妙な連携で画面を明るくする。
最近はあまりないスピンオフが観たいです。
