みんな儚くて、みんな尊い。こんな事は、みんな分かっている筈なのに、いつまでも問い続けなくてはならない。きっと、全てがビジネスの世界なんだと思う。人生の殆どは働いていて、殆どの時間は仕事で苦悩している。ビジネスの世界では優劣が必要で、その優劣で収入が決まる。利益をもたらす人が会社にとって尊い人なのであって、そんな人がいつしか尊敬の対象になっている。仕事が出来ない人は周りに迷惑を掛けるダメな奴で、どこまで行っても尊敬されることはない。
なぜかコミュニティも会社関係と学校関係が殆どで、役職と学歴でガチガチの世界。学歴はなくても、起業したり、芸能やプロスポーツの世界で成功すれば一発逆転だ。お金には恵まれなくても、一流大学を卒業していると賢い人扱いされる。そんな感じでグループが出来てしまう。そのグループは息苦しくて、出来れば属したくない。自己顕示欲しかなくて、自分を偽るのは疲れる。
だから、こんなドラマを観るとホッとする。誰かの妄想かもしれないけど、現実を見つめるのはもう飽きてしまった。夢の中をただ漂っていたい。こんな風に出会えるのであれば、何も悲観することはないだろう。人生は捨てたもんじゃない。このドラマを制作して、このドラマが好きな人は沢山居るのだから、この世界がどこかに広がっていても不思議ではない。ゆくえと椿と夜々と紅葉が存在する世界かどこかにある筈だ。いつか見つかると思う。
