石磊（シー・レイ）と午思齊（ウー・スーチー）が住む部屋に白筱倩（バイ・シャオチエン）が夜食を持って訪ねてくる。新社長の情報を聞き出そうと思ったようだが、石磊も前社長から電話で会社の売却を聞いただけ。白筱倩は同僚で恋人・王靖（ワン・ジン）のプロポーズを受けるつもりだった。翌朝、王靖がまさにプロポーズしようとした時、精誠（ジンチョン）スタジオの新社長・金予真（ジン・ユージェン）が出社し、社内恋愛禁止、在職者は結婚したら自主退職、という「シングル規約」を貼りだした。金予真は潔癖症で、手袋をし、デスクライトにも消毒液を振りかける有り様だった…。

黒沃珈琲に来た石磊が午思齊を心配していると、後ろで王靖は机に伏して起きず、白筱倩は朝から赤ワインを頼んでいた。王靖が何も言わないと周囲に当たりちらした白筱倩が、「シングル規約」を作るなんて金予真には絶対秘密の過去があると、石磊に今のまま同居を続けて秘密を探り、規約を撤回させようと提案する。しかし方法が浮かばない。そんな時、社長室に呼ばれた石磊は、ニッケルを含む原料を捨てるように言われる。今後は金属アレルギーにも対応しニーズに合わせたプランニングをすると、金予真が経営方針に定めたからだった…。

どちらが受注を多く取れるのか、石磊は金予真に賭けをしようと提案する。最初は無駄だと受け流す金予真だが、石磊に煽られ受けて立つ事に。石磊が勝てば「シングル規約」は取り消しに、金予真が勝った時の条件は“秘密”。期限は2週間。石磊、王靖、白筱倩は協力して、黒沃珈琲で顧客リストに電話を掛ける。偶然店内にいたインフルエンサーもライブ配信してくれるが、なかなかうまく行かない。白筱倩は石磊に、再び金予真の状況を偵察して欲しいと頼む。金予真のいない隙に社長室に入り、何かないか探す石磊。どこかに連絡している気配はない。寝室では、突然入ってきた金予真に驚き、2人でベッドに倒れ込んだが…。

会社の危機を脱するために金予真が取ってきた仕事のお礼に、石磊は料理を準備した。石磊得意の玉ねぎスープを飲んだ金予真は、倒れて救急車で病院へ。石磊は、金属アレルギーがあるから金予真が手袋をし、ニッケル除去と食べ物の分別を指示した事を知る。帰り道、金予真は事実を素直に認めない。スーパーマンの弱点みたい、クリプトン星人かと石磊は笑う。黒沃珈琲で店長にその事を話すと、店長はメニューを取り出す。大学時代の後輩がアレルギーで、いつも食事は一人、人気があったけど孤独だったと思うと、店を作る時にアレルギーの事を考えたと打ち明ける。その後輩とは、金予真だった…。

茵華グローバル㈱の麦会長を納得させるために頑張った石磊は、会議の帰り道に倒れてしまう。金予真は、高い熱を出した石磊を抱きかかえて帰宅…。翌朝、すっかり元気になった石磊は黒沃珈琲の店長に、金予真は人の世話も出来るし、少し彼を見直したと話す。しかし賭けは金予真の勝ちとなり、石磊は彼の言う事を聞かなければならなかった…。副店長から近辺で空き巣が入ったと聞き、急いで帰宅した石磊は、自分の母親藍娟が、空き巣と間違えられて金予真に通報されたと知る。母親は、社長とは知らずに金予真が通報した事を問い詰めていた。

携帯のアラームで目覚めた金予真は、自分の腕枕で眠っている石磊を見つめていた。その気配で石磊が目覚め、二人共状況に驚いてベッドから飛び起きた。台所で藍娟が作った、ニッケル無しの朝食を食べる3人。石磊を話題にし、金予真と藍娟は意気投合する。黒沃珈琲に午思齊が来ると、副店長の程珞は休暇で、猫のワンワンは急遽入院してしまったため、替わりにお店を手伝うことに。帰宅途中の白筱倩は、丁度帰社しようとしていた王靖と会い、金予真が誰かに手を挙げて挨拶するところを目撃する。その様子を見て白筱倩は何か裏があると考え…。

石磊が会社規約に反すると抵抗した「ひそかに待ち続ける愛」というコンセプトで、相場の2倍の金額で仕事を受けた金予真は、会社でも家でもパソコンの前にいた。朝早く出社した金予真は、ボサボサの頭でトボけた事ばかりして、さすがの社員も心配する。石磊は気になるのに、協力すると言いだせず、金予真の後を付けて行って、不審者と間違われ、警察に職務質問されてしまう。この事を黒沃珈琲で同僚にからかわれていると、程珞に「次は気付かれないように」と耳打ちされた。彼女との距離を縮めるせっかくチャンスに気付かない石磊は、白筱倩に「好きな人ができたでしょう」と言われ…。

背中にアレルギーが出て辛そうに眠る金予真に気付き、石磊は母から貰った薬を塗ってあげる。心配なのは、あなたが社長だから、同居人だからと、理由をはぐらかし、金予真の質問に素直に答えない。会社に行くと白筱倩と王靖が、石磊が金予真の面倒を見すぎではないかと詰め寄られる。シングル規約が破棄されるまで闘うつもりの2人に石磊は、「創作には愛が役立つことを証明しよう」と言い出す。白筱倩と王靖に愛に関するアイデアを出して貰うことに。家では、石磊が金予真を心配する様子を見た藍娟が、石磊は以前素直に気持ちを表現しなかったがあなたにだけは真っ直ぐだと、金予真に話す。

やっと心が通じた金予真と石磊。床の寝心地を確かめると言って金予真は、石磊を後ろから抱きしめて眠る。翌朝、会社で金予真は「B612の香り」の売り上げはボーナスとして支給すると告げ、更に、出がけに君の布団をクリーニングに出したから、取って帰って欲しいと石磊に伝える。ランチに出ようとする金予真に石磊は、食材が余っているからと、自分の作ったお弁当を手渡す。食べ終わると、皆の前で「洗っておいた」と金予真が石磊にお弁当箱を返す。夏に向け企画を考えているという石磊の話を聞き終わっても、まだデスクから離れない金予真。その様子を見ていた白筱倩と王靖は、二人の間で流れる微妙な空気に気づき始める。

金予真の前に、突然遠山グループの後継者・易子同(イー・ズートン)が現れる。慕囚良(ムー・チウリャン)を使い、「B612の香り」を作らせたのは彼だった。精誠スタジオに業務提携を持ち掛ける易子同に、戸惑いながらも受け入れることにする金予真。一方、社長室に入ったまま長い時間過ごす2人を、社員たちは気にしていた…。

金予真と易子同の関係が気になって仕方がない石磊。自分のことを避けている石磊と何とか話がしたい金予真。そんな中、言兆剛から誘われたピクニックに出かけた2人だったが、突然、易子同が現れた。金予真に近づく易子同を見て石磊はいたたまれず、その場を去ってしまう。追いかけようとした金予真だったが…。

会社で易子同と石磊の親密そうな様子を見た金予真は、不安になり易子同に石磊に手を出すなと詰め寄る。だが易子同は、石磊は以前の金予真に少し似ていて、彼が自分を選べばいい環境を与えられるし、石磊は既に承諾したと答える。焦った金予真は石磊に何か伝えようとするが、言葉につまってうまく伝えられない。それを見て石磊も金予真に何か聞こうとするが…。