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メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実のRockoのレビュー・感想・評価

5.0
本年度エミー賞で16部門へノミネートを果たし、リミテッドシリーズ部門で文句なしの主演女優賞を受賞したケイト・ウィンスレット主演のHBOシリーズ『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」メチャクチャ面白かったです!今年観たドラマで暫定1位です。

ケイト・ウィンスレットは2011年の同じリミテッドシリーズドラマ『ミルドレッド・ピアース 幸せの代償』でもエミー賞とゴールデン・グローブ賞の主演女優賞、フランスのオスカーと呼ばれるセザール賞で名誉賞を受賞と主婦役を演じたら映画でもドラマでも最強なんですよね。

しかし、今作は刑事役ということで作品を観るまでは正直どうなんだろう?と思っていたら甘かった!
刑事と言えど田舎町の刑事で私生活は所帯じみた中年女性。これがまたリアルで煙草はプカプカ吸うわ、酒はがぶ飲みするわ、いつもスッピンに近くて刑事でもちょっとドン臭いし、性格もあまりよろしくなく・・・非常に親近感が湧くw

その小さなフィラデルフィア州の架空の田舎町イーストタウンで殺人事件が起こり、ケイト・ウィンスレット演じる刑事メアが十代の少女の連続失踪事件を追うことになります。小さな町が故に住民全員が容疑者となり、視聴者もメアと同時に推理ごっこスタート。

捜査が進むにつれて犯人が絞られて行き、大体の予測はついて来るところにミスリードが上手い!
段々と自分の推理に確信が持てなくなり、最後の最後まで混乱させるような話の持って行き方にかなり引き込まれました。
序章のインパクトから始まり、田舎の閉塞感からなる濃い人間関係を上手く過去と殺人事件に絡めて捜査が展開され、ラスト1,2話で一気に盛り上げるリミテッドシリーズのお手本であるかのように綺麗に完結するクライムサスペンス。

実力演技派女優ケイト・ウィンスレットだけでなく、周りの俳優陣も魅力的でした。
『ミルドレッド・ピアース 幸せの代償』でウィンスレットと夫婦役を演じ、エミー賞を受賞したガイ・ピアースの渋さや母親役ジーン・スマートの見せるコミカルさ、メアの同僚である刑事コリン・ゼイペル役には私の推しエヴァン・ピーターズ!
エミー賞助演男優賞受賞は嬉しかったです。『アメリカン・ホラー・ストーリー』の狂った演技が大好きなんですが、このドラマでは落ち着いた演技がとても上手く、振り幅の広さが魅力的な俳優さんです。
娘役のアンガーリー・ライス(20才)のキメた髪型と可愛さは今後も大注目です。

『トゥルー・ディテクティブ』が好きな人にもオススメしたいドラマですが、田舎町で起きた少女殺人事件と言えば私が観るのはアレですよ、アレ。
また観てます😌☕🍩

⚠︎コメント欄にネタバレ設定で犯人に関するコメント書きます。
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