ヒロシー

メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実のヒロシーのレビュー・感想・評価

4.0
見事なミニシリーズ。メアという一人の女性の物語と極上のミステリーを組み合わせた重量MAXのドラマ。重量級なのは展開も同じで、明らかになってくるミアの過去はこちらが滅入るほど重い。それをくたびれた顔全開で演技するケイト・ウィンスレット、キャリアハイ級の名演! 重い空気をたまに癒してくれるジーン・スマートも良かった。というか役者は全員最高だった! 物語は『ツイン・ピークス』並みに一つの町の暗部が次々と浮かび上がる展開ながら、各住民の苦悩が短い描写ながら丁寧で、それが合わさった最終話に向けてのツイストがすごくて夢中になってしまった。

個人的に納得できなかったのは、最後の方なら分かるけど、何故中盤ぐらいの段階でメアがあんなにモテるのかね。ゼイベルまでお熱になる要素あった? 音が真面目人間な私には全く理解できなかった。理解できない恋愛をドラマで見るのは楽しいけど、描写不足な気もした。ノイズだったとまでは言わないけど。

ベストエピソード:7話。最後の最後で明らかになるもう一人の主人公。思わず「え!?」と言ってしまう真犯人も含め、面白くて辛い。
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