ヒロシー

キャシアン・アンドーのヒロシーのレビュー・感想・評価

キャシアン・アンドー(2022年製作のドラマ)
4.5
いい……。『ボバ・フェット』や『オビ=ワン・ケノービ』なんてこの作品にかかれば小指一本で吹き飛ぶ。ピークTV時代に、他の作品と闘えるのはこのクオリティだ。帝国軍の支配がマンネリ化し、それ故に緩むどころか無理やり規制を強くしていた時代、小さな炎は確実に燃え続け、キャシアン・アンドーという人間によって着火されていく。徹底的にリベラル派=反乱軍のまとまらなさを数話かけて非常に丁寧に描き、その怒りが爆発するエピソードの爽快感は最高。撮影も素晴らしく、固定カメラで素晴らしい構図を見せてからのアクションは本当に燃える。

アンドーは着火剤でもありながら自身も実は燃える男で、最初からパチパチしているのを周囲が見逃さなかったという流れがいい。演じるディエゴ・ルナも素晴らしかった。父スカルスガルド演じる汚れ役を買って出るルーサン、既出ながらそのキャラの深さがマシマシなモン・モスナ、そして影の主役ことシリル・カーン、全員キャラも演技も最高! シーズン2はなんと2年後らしい。待ちきれん!
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