『ザ・マーベルズ』のためにニック・フューリーのその前に当たる本作を視聴。まあどうやらあまり繋がりはないとかそんな感じの事前情報は何処かで見てはいるのだが。
なんだかんだ結構面白かった。最初はね、誰が誰だか分からなくて困惑していたんだけど。いつも顔の広さ使ってヒーロー集めしていただけに見えてた（ごめんなさい）ニック・フューリーが主役ということでまあこれまで見てきたMCU映画とは質感が異なるのでそういう新鮮さがあり。実際助けてくれそうなスーパーヒーローキャラクターもういないもんね。トニーもスティーブもブラック・ウィドウも皆いない。あでもサムいるんでは？（『キャプテン&ウィンターソルジャー』見てないからよく分からんのだが）。コネとピストル一つで世界を裏で動かす過激派スクラル人を相手にするという発想自体は面白いと思う。
MCU作品はこのキャラクター以前のなんかの作品にも登場していたっけ？とか余計なこと考えながら見てしまう（そして実際半分くらい実際に何処かで出てきてたりする）から新キャラクター多いと実に分かりづらいんだけど、今作は画面に映っているだけのモブキャラが多いうえに更にスクラル人が人間に擬態するせいで尚更分からなくなる。
だからローディが出てきた辺りから知っているキャラクターが軸になりだしてかなり見やすくなった。
しかしドンパチ要素が強くなった終盤は構造が単純になってかなり見やすいのだが結局最後の見せ場に超能力バトルが出てきてしまうといつもと同じではないかとなってしまう。しかしスーパーヒーロー達のDNA取り込んだからってそんなに強くなるもんかね。全然どれが誰の能力かは分からなかったんだけどマンティスまで揃っているのは笑った。ケヴィン・ベーコンの家から採取してきたのか？
しかしローディねえ。インフィニティ・ウォーのあの時なんかもそうだったの？
ただこのエンディングは非常に夢も希望もないしかなり後味が悪い。こんな移民問題を示唆させるような大掛かりなドラマ作っておいてこのエンディングではあまり意義が分からなくなってしまう。なんせドラマ一本でMCU世界全体を混乱させ過ぎでは？あと『ワンダヴィジョン』のホワイトヴィジョンといい、本作のガイアといい、パワーバランスぶち壊しかねない結構な強キャラクターをドラマで増産するの後から混乱しそうだからやめた方がいいと思う。
