ジャンカルロ・エスポジートとヴィンセント・ドノフリオの出番が減ったのとマルコムXのリキャストが残念。内容的にも似た展開が続くので前シーズンほどハマれなかった。それでもマルコムXの最期までを描くラストエピソードまで完走の価値あり。(シーズン4があるかは不明)

何より相変わらずサントラ参加アーティストが映画並みに豪華&良い曲尽くしで、ヒップホップ好きの間でもあまり注目されてないのが信じられない。

すすめられて見始めたら予想以上にハマって一気してしまった。

単なるギャングドラマかと思ってたけど、主人公のバンピー・ジョンソンがマルコムXの親友という設定でマルコムXとの友情だけでなく、当時の政治や黒人への差別といった社会問題も丁寧に描かれていて、しっかり考えさせられる内容だった。

マルコムX役の俳優がシーズン3で変わったのは少し残念だったけど、彼がネーション・オブ・イスラムを追われ、命の危険にさらされながらも黒人の権利のために演説を続ける姿は本当に印象的で心に残った。

あと、ギャング映画なのに家族愛が重要なテーマになってるのもこの作品の魅力。
特にヴィンセント・ギガンテ一家の物語が面白い。
ギガンテの娘のステラは今まで見てきた作品の中でも屈指の悪女。
ギャングの娘として生まれ、父親に恋人を殺されたりする同情する部分はあるけど、自分の欲望のために嘘をついたり周りをかき乱す、かなりのトラブルメーカーでムカつくけど、彼女の存在が作品を面白くしてる。
続編がまだあるみたいだから、早く続きが見たい。

完走