逆鱗

八月は夜のバッティングセンターで。の逆鱗のレビュー・感想・評価

4.0
野球愛に溢れる1話完結ヒューマンドラマ
毎回ホロリときます

人生に悩める女性が主人公
1話ごとに主人公は変わる

そんな主人公の悩みを野球に例えて元プロ野球選手だったおっさんが野球論を解く

ライフイズベースボールという掛け声と共にボールを投げ上げると
そこは野球場、主人公は選手に、おっさんの妄想の世界の中で

とここまで書くとなんだかつまらない、とんでも話に見えるのだが、

良かった点は以下の通り
・主人公の悩みが男女問わず誰しも持っているもの(他人に認められたい、夫婦間の意見相違など)
・それを野球に例え、その逆境を乗り越えたレジェンド選手が登場
・レジェンド選手の立ち向かう姿に心を打たれて開眼
・以上の一連の流れから、明日も頑張ろうと思える
・ヒロイン役の関水渚さんの好演技(レジェンド選手の名前を叫ぶシーン、仲村トオルとの掛け合いなど)
・仲村トオルの好演技(薄汚いおっさん感、妄想の野球場では目がバキバキなところなど)

以下蛇足
テレ東さんのドラマは大作じゃないけど秀作がある
これもその一つ

フルーツ宅配便、コタキ兄弟と四苦八苦など好きな作品が多い
どれも誰もが持つ悩み苦しみを、人とのつながりが解決に導いてくれる、俺たちの物語だ

いずれもキャスティングも素晴らしい
今作の関水渚さんは初認知だが、自身の高校野球部マネージャーという過去経験が活きる配役だし、立ち振る舞いの造形美が瑞々しい高校生役にピッタリ
あと意外と言ったら失礼かもだけど、スイングもスローイングもしっかりしていた
女子打ち女子投げではなかった点も好感度マシマシ

レジェンド選手のぎこちないない演技も好感が持てた
逆鱗

逆鱗