「何やらすごい健康になれる施設があるらしい」と集った人々が何かに巻き込まれていく……ホラーやミステリー好きは特にワクワクするシチュエーションだ。
しかし、実際はハラハラ展開は薄い。そこに期待をしすぎてしまうと肩透かしにあう(かもしれない)。
ただ、ロケ地や美術の美しさ、役者の演技、キャラクターの掘り下げをのんびり楽しむ方向で見ると良い感じであった。
そして、最終話ラストまで見て、想像していたものとは真逆の印象で締められたのにびっくり。こんな風に終わることあるんだ。
この健康施設にはもちろん裏があって、その作用でみんながおかしくなっていく。
こういう密室系のシナリオだと、だんだんみんなの嫌な面が見えてきてお互い険悪になっていくのがセオリーと思うが、本作では(一部を除いて)みんながどんどん親密になっていくのが良い。
傷ついてる人がいたら、手を差し伸べる。
最初は赤の他人であった人々が社会的な共同体を形成していく様子に、なんだか元気付けられる。
ホスト側の人間関係も複雑だった。ヤオが2人の女性の間でトロフィーのようにやりとりされるのが印象的。結局彼らの関係の全容はよくわからなかったけど……
