Mariko

オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウのMarikoのレビュー・感想・評価

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『ある船頭の話』のレビューでも書いたんだけど、結構長年オダギリジョーのファンである。『時効警察』『帰ってきた時効警察』はDVD-BOX持ってるほど好きだった。そして監督オダギリジョー、に関しては若干の疑念を持ちつつ応援していたのだけど、それがかなり砕かれた感。

なんだろう、この全編居心地悪い感じ。
笑えない、どころではなくて、いたたまれない。
いや、時効警察だって決して万人受けする内容じゃないことは知ってた。
でも私にはあの三木聡の匙加減がちょうどよかったんだよなあ、監督オダギリはそうじゃないっていうことかな残念だなあ などと思っていたのだけど問題は「匙加減」ではないのかもしれない、という結論になりつつある。

また『時効警察』の、好きな人は観てね っていう良い意味のユルさ、に対して、今作は「みなさんこういう観たことない感じの好きでしょ、どう?」っていう押し付けがましさを感じてしまうところが残念極まりなく、そう思い始めてしまうと、超豪華キャストにも、NHK地上波の2200枠にもそれを感じてしまう。

(過去の)オダギリジョー枠をそのまんま池松壮亮に、
(過去の)ふせえり枠をよりによって麻生久美子にやらせて
自分はシュールの権化のような"かぶりもの”犬枠。

俳優としてのオダギリジョーのステイタスでやりたい放題なのを「攻めてる」って言うのはやめた方が良いと思う。

細野さん(ある船頭…にも出てた)はまたしても、
そして慶一さん、なんで出ちゃったんだろう。
Mariko

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