MIDORI

ザ・ホワイトハウス<セカンド・シーズン>のMIDORIのレビュー・感想・評価

4.5
久々に沁みるドラマで本当に出会えて良かった。NBCのドラマにありがちなシーズン2の始まり方ですが、これも私は好き。ドラマが成功するか分からないシーズン1は「こういうドラマですよ〜」というドラマの全体をザックリと展開して、シーズン2で個性的なキャラクターたちを紐解いていくスタイル。トビー、ジョシュ、サム、CJたちがどのように集まってきたのかが分かる。テンポよく軽快な会話をするシーンを4〜5分放送してクスッと笑ってから、オープニングを挟むスタイルも楽しい。

シーズン1のシーズンフィナーレから続く銃撃事件の前編後編から始まったシーズン2は、緊張感とスピード感に溢れてとても良かった。大統領のスタッフたちのプロフェッショナル溢れる仕事ぶりに感激。ジョシュの一件で動揺していたCJは記者団の前で話すことを嫌がりましたが、最後は圧倒的な話術で誰にも文句を言わせず、報道官として最高の仕事をしていた。第3話でシステム担当のマッキントッシュがチャーリーに言っていた言葉「銃を向けられるのは正しいことをしているからだ」と言っていたのも印象的…両親のいないチャーリーに親のような言葉をかけてくれるアフリカ系の人が近くにいるのはチャーリーも安心だろうな…

9話のNASAと火星探査船ガリレオの発表をすることになったホワイトハウスのストーリーで、オープニングでサムが即興で考えた火星探査船ガリレオのスピーチ、めちゃくちゃ良かったな…夢と希望に溢れたスピーチを即興で考えられるサムの文章力が好き。

クリスマスの浮かれたホワイトハウスの中で一人PTSDに苦しむジョシュの姿が苦しかった。ジョシュ自身も周りも国政の中心にいる忙しさであの悲劇から少し記憶が薄れてしまっていたけれど、もっとジョシュのメンタルに気を配る必要があった…死にかけたのに大丈夫なはずない。

17話の“愛する者のために”の最後でCJの書いていた文章が良かった。ホワイトハウスに集まったメンバーはもっと良い給料を貰っていたにも関わらず、国を良くしたい責任感で集まった人たち。辛いことのほうが多いけれど、たまに起こる奇跡にみんなで抱き合っていて最高のメンバーだな〜。最終話直前に嘘だろ!?という展開があり、教会で神と対峙するジェドの姿は大統領としてではなく、素のジェドのように見えた。次のシーズンは世界を震撼させた9.11の年に放送されたシーズン。ストーリーにも影響はあるのか…
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