斬切りバーニー

真犯人フラグ 真相編の斬切りバーニーのレビュー・感想・評価

真犯人フラグ 真相編(2022年製作のドラマ)
3.1
「…………はぁ」
という、私の無感情の声で終焉を迎えた今作。

はい、そうですかとか、分かりましたとか、そういう類の無の境地である。

シーズン1に続き、旦那と一緒に見たし、次の日には職場の奥様と感想大会もしたけど、最終回後の私の周りは総じて、そんな反応だった。

フラグを立てまくったシーズン1。そして真相編ことシーズン2では、その回収に明け暮れるーー。という私の予想に反し、その後も飽きもせずフラグは立ち続き、なんかよく分からんうちに犯人が明らかとなったのだった。


前回のレビューで、今作の原案を手がけた秋元康大先生に少し触れたが、なんの因果か先週、テレビ番組「関ジャム」で取り上げられ、その理念や思想から今作に共通するものを、私は感じ取った。

それは、放送作家が基盤にあり『いかに視聴者の心を掴むか』に重きを置いていること。

毎回アッと驚く展開で終わらせ、次の視聴に繋げることには、大いに成功しているだろう。しかし、全体的なまとまりに欠け、ぶつ切り感が否めない。

フラグの多さが今作の目玉だった訳だけど、主人公の性格の「誠実さ」や「家族の大切さ」を、もっと太い柱として目立たせたら、後味も変わってきたんじゃないかと思う。

あと、ずっと受け身だった主人公が、犯人を罠にかけるくらいの積極性を持って、追い詰めたら面白かったんじゃないかな。

と、偉そうなレビューとなりましたが、結果それだけ楽しんだってことだよね。

すぐにネットでネタバレされるので、リアルタイムで見るのに必死だった。いつもタイムシフトなのに……。そういう意味(視聴率)でも、画期的ではあったと思う。