みーこ

D.P. -脱走兵追跡官-のみーこのレビュー・感想・評価

D.P. -脱走兵追跡官-(2021年製作のドラマ)
3.9
1話を観終わって2話以降、
オープニングの映像を観るたびに涙が出そうになりました。

韓国のごく普通の幸せな家庭に生まれた男の子の生い立ちの映像が流れるんですよね。
両親に大切に育てられ、若者らしく恋愛もして友達と楽しく過ごしてきた彼ら。

なのに軍に入った途端、先輩兵士たちから虫けらのように扱われ
理不尽な虐めに合い、耐えるしかない。

このドラマ、息子を持つ韓国の親たちはどんな気持ちで観たんでしょうか。

ドラマだし。
こういう酷いこともたまにはあるかもしれないけど
ほとんどの人はこんな目に合うことはないんじゃないかと思いきや
このドラマを観た韓国人男性たちからは
「本当にリアルだ」という声が上がり
自分の辛かった軍生活を思い出しPTSDを発症した人も少なくないとか。

2014年、韓国では実際に軍内で暴行死亡事件と脱走兵による銃乱射事件が起きました。
このドラマはこの2つの事件をモチーフにしています。

この事件以降、軍隊の改革が行われ、少しは改善されたそうですが
まだまだ虐めや暴行はなくなっていないそうです。

そら兵役逃れもしたくなるわな~。

ちょっとほんまにこのドラマが配信されたのをきっかけに
更なる改善をお願いしますよ!!

私が過ごしてきた小・中学校でも虐めはありました。
強い者が弱い者を虐める。
これは永遠に無くならないんじゃないかな。

だけどここで大事なのは
周りの人間が傍観者にならないこと。
このドラマではこのことを強く訴えています。

傍観者は虐めの加害者と同罪だ。

と。

なかなか難しいことかもしれませんが
このドラマを観た方みんながこのことを心の片隅にでも覚えておいたら
少しは何かが変わるかもしれない・・・と思います。
みーこ

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