恋慕のマルコのネタバレレビュー・内容・結末

メインの男性の顔が苦手で恋愛シーンはほとんど飛ばしてしまったけど、すぐ恋愛！相手しか見えない！クールな人が笑顔を見せる！となる恋愛モノよりもスローな感じで、着実に積み重なっていく関係がよかった。
しかも冷たくする事や中々心を開けない事にきちんと裏づけがある（女だとバレると自分だけではなく周りにも身の危険が及ぶ）ので、納得しながら観られた。

最後の最後、たいていのドラマはこれまで一緒に暮らしてきた人（今回で言えばお世話付きの2人やヒョン、護衛のガウン）が主役2人に「あの2人は…」と想いを馳せるだけで、タミがウンジと2人で王宮から離れたところで暮らしているシーンが流れてきっとずっと幸せに、でももう会わずに皆暮らしていくんだろうなーという描写で終わりがちだけど、このドラマは最後に皆が再会しているのがすごくすごくすごくよかった。これだけで星5にしたいくらい。

余談ですけど、2人だけ幸せになって、他の人はどうでもいいの？と思いがちで結構そこにモヤモヤしながら終わることが多いけど、それがなくて本当にスッキリ。

ヒョンはすごく切ない立場だけど、女として分かっていて好きになったヒョンと男だと思っているのに好きになったウンジ（もちろんタミの初恋も大きいけど）に何か思うところがあった。

人が人のために動くときの動機がしっかりかかれていて腑に落ちるし、そういうところも含めて丁寧な構成、スピード感はないし主人公の権力！人望！とかそういうヒーロー的な要素も少ないけどいいドラマだなぁと思いました。