マルコ

黄金の私の人生のマルコのネタバレレビュー・内容・結末

黄金の私の人生(2017年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

ホームドラマはハッピーエンド+全員恋愛の結末が多いけど、キャラクターが変わっていく過程などがリアルでよかった。

以下メモ

◾️ジホ・ソヒョン
個人的には恋愛に発展しなくてよかった。友人として相性が良くても恋愛でどうなるかわからない。お互い異性が近くにいない状況でときめくのは恋愛感情ではないかもしれない。ここラブラインか〜とずっと残念に思っていたので友情として続いていく着地でよかったと思いつつ、なぜか(笑)寂しい気持ちも。言い合いながらもこれからも仲良くしてほしい。

◾️ヘソン母
最後の最後まで変わらなかったのが逆にリアル。だって40年?そのスタンスで生きてきてパッと変わってしまう方がおかしい。途中途中で娘への愛を見せたりもしていつつ、メンツの方が大事で一貫していたけど、ジスから産んでくれたことだけ感謝してると言われたり、ミン部長や離婚宣言、仲の良いソ姉妹を見てさすがに自分の心に気づいてよかった。

◾️ドギョン
意外と、あの祖父・母にしてこの人ありだなと思う場面がしばしば。生まれ育った環境が性格のベースになっていて、自分では優しくて合理的なつもりだけどそれが押し付けになっていることに気づけない。人は自分についてくるものだと思っている。キャラ的に、当て馬っぽい。
韓国ドラマだと、恋愛感情が湧いた時点から相手に対して甘々で全て相手の事を考えてやってあげる事が多いけど、本当の本当に最後まできづくことができていなくてリアルだなと思っていた。

◾️ジス
何も知らず、好き勝手に生きてきた人。ジアンが辛そうにしていても自分の気持ちを優先してビンタをかます。でも、とても愛おしいキャラ。こんなに素直に生きられたらと思う、羨ましい。

◾️ソ家父母
ずっと尽くしてきた父、当たり前でもっとほしいと思っている母。
ヘソン母に追い詰められてジアンだと答えてしまったところまではわかるけど、その後は全く理解できない。良い母親だと子供たちは言っていたし、優しい母親だと思うけど…

足りない、なんで金を稼いで来ないんだと責められる父。韓国ドラマの定番で言えば、こうなった場合自分を責めてさらに働いたりして切なさを煽ることが多いけど、途中から壊れてどうでも良くなってしまいその上病にかかるなんて想像できない展開でした。でも、言っていたとおり親だって人間なんだからずっと聖人じゃいられない。

父親が途中のシーンでカップスープを道端に座って食べてたのがすごく寂しい背中でなぜかすごく印象的でした。
あれは調子が悪くて食べられるものがあまりないから流動食に近いものを食べているんだと思っていたけど、そのあと亡くなった後に出てきたメモに、カップスープやバスの金額、そしてソウルにはあまり行かない!と書いてあるのを見て胸が苦しくなりました。本当はソウルに来て家族ともっと会いたかったかも知れない、でも残すお金がなくなると考えたんでしょうか、残りの人生でそんな事を考えて節約していたなんて考えるだけで涙が出ます。
マルコ

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