中井貴一好きの友人からおすすめされて見たのだが、良いドラマだったし、楽しめた。
若年性アルツハイマーを発症し進行していく主人公（中井貴一）を軸に、15年前に起こったひき逃げ事件、と殺人事件の真犯人解明が絡み、主人公が家族をはじめ周囲との穏やかで信頼に満ちた人間関係を取り戻していく様を描く。
韓国ドラマ原作ということで、ちょっと苦手と思うケースが多い自分にとってどうかな？？と思ったが、重厚な作りとは感じたがそこまで不幸を畳みかけるようなToo much感は無く見終えることができた。
不幸はいつやってくるかわからない もちろん若年性アルツハイマーに見舞われたのは悲劇だが、逆にそういう限りある時間を突き付けられたからこそ自分自身にとって本当は大切な家族や心に蓋をして目をつぶってきて過去と向き合うチャンスがあり、支えてくれる周りの存在に感謝を持って向き合えるようになったこと、それは救いでもあり幸せでもある。
無いもの失われていくものを嘆いていてばかりでも始まらない。だからこそ得られる別のものもある。要は心の持ちようなのだ。
とはいっても、いざ自分の身に起こったら、嘆きたくもなるし自暴自棄にもなりたくなるし周りにあたりたくもなるのだろうなぁ。
そのあたりの心の動きに自然に共感できるように見えるのは、さすがに中井貴一だし、周りの手堅く固めたキャスト陣にもよると思う。
奥さん役の優香も、期待以上に良かった。
これは調べたら普通に地上波では放映されていないとのこと。
まぁ、最近自分自身も日本のドラマへのアクセスも地上波経由ばかりではないので世の中そんなものなのかもしれないが、こういう作品が普通に地上波のゴールデンタイムには流れないんだなと思った。
