キャストの勝利。
とにかくキャストがほぼ全員ハマっている。
下手な役者が出ていないのは本当に良い事だ。
そして、いかにもなハードボイルド演出、
照明、劇伴、オープニング、美術、衣装、全てにおいて素晴らしい出来。
特に劇伴は少し大袈裟だが、安心。
ハードボイルドな世界に酔いしれる事ができる。
演出家の堀切園健太郎は初めて観るのだが、この作品しか無い?
こんなに良い作品撮れるのに、どうして?
調べたら、ハゲタカ、スニッファー、外事警察の人なんやね、なるほど!
好きだわ、この人の作品。
もっと映画やドラマ撮って欲しい。
脚本の渡辺あやは、この頃はまだほんまに面白かった。
小雪史上、最高傑作。
他の脇役も全員良い。
福島リラはもう少し見てみたかった。
富永愛も意外と良い。
ただ浅野忠信の才能からすると、もっと渋く出来たのではないか?
それが少し残念だが、でも歳を取ってからの浅野忠信ではこれが一番良いかも。