このレビューはネタバレを含みます
昭和の名優が通った理髪店にやってきた青年。
戦中から始まる店主の身の上話。からの突然、人を殺したと言う告白。。。
自分の中の冷酷さに怯える?心に引っかかっている?青年。それは彼が店主の息子だから。
でも、単純に「人殺し」の血が自分にも流れているから、とかそう言うことではないんじゃないかと…いやそれもあるけど、でもそれがいちばんではなくて…かと言ってそのいちばん大きなものはわからないんですけど。漠然とした不安なのかもしれない。
「あなたはこの仕事好きじゃないでしょう。」
そう「彼に」言われたからヘアアイロンで殴ってしまった。
本当に語彙力なさすぎて全然言語化できないんですが、これを聞いて青年は何かつっかえていたものが少し楽になったように私には見えました。
と同時に、これは息子なのではないか!?と。
傷はブランコの傷だ!海に入れなかった時の傷だ!たぶん!
っていう推理をするような話ではないんですが、ぶわあああああっと繋がってなんとも言えない感情になりました。
私が彼なら、お父さん結婚式来て!!!って言っちゃう。お父さん!って言っちゃう。でも彼はそれを言わなかった。招待状まで持ってきたのに。
店主も、はっきり言わないけど、それを言ってくれるなとでも言うようなことしか言わない。
わかる気もするけど、やっぱりわからない。
でもこれでいい、と言うことだけ、わかりました。
理想の自分と現実の自分は、違うよね。見た目も、やっていることも。それと折り合いつけて生きていくしかないんだよね。何歳になっても、そうなのかも。