プリズムのRelishiのネタバレレビュー・内容・結末

個人的に非常に胸を打つドラマだった。
現代ドラマから遠く離れ、90年代ドラマばかり鑑賞している私としては、まずもって、ごく自然にリアリズムを伴い、LGBTQについて描かれていることに好印象を受けると共に、それぞれの出会いと再会によって、地に足をつけ、強く逞しく、自分にとっての揺るがないものを見つけていく過程もじんわり心に沁みた。
結果的に個々で独立しながらも手を取り合っていく姿、成長した３人が、次なる挑戦に向けてまた再会を約束するラストも良かった。

特筆すべきは第8話。
皐月、陸、悠磨の３人が傷つきながら心の内を曝け出す場面の、それぞれの演技力があまりに突出していて、驚愕。非常に素晴らしい場面で涙がとめどなかった。

杉咲花の演技を見るのはこのドラマが初めてなのだが、並々ならぬ才能を感じ、震えた。
90年代を牽引していた脚本家の1人である浅野妙子が今の時代感覚を捉え、ここまで才能を飛躍させていたことにも感動を覚える。

また杉咲花の衣装がsuzuki takayuki多めだったのも個人的に嬉しかった。