クラブパラダイス、そこで働くキャストのそれぞれの人間模様を描く。
かつてはクラブの顔であり、長くナンバーワンを務め上げたあきな（財前直見）、華やいだ時期をとうに失い、30歳というギリギリの年齢の中、新しいオーナーとして現れた石崎（上川隆也）に言い渡された、お水の花道という街道に歩を進め、そこを歩いたものにしか見えない景色、世界に到達していく物語。
当時は財前直見の新境地に思えたドラマ。
お水という女の園である世界の中、共に働く仲間との絆、店への愛、お客様へのおもてなし、女のドロドロとした部分は一切描かれずクリーンに仕上げられている。
その点が個人的に良かった。
ただ、見て何か得するような作品でもないため、見ても見なくても良いように思える作品。
ボーイ役にまだ覚束ない演技を披露する妻夫木聡がいるのは、見ものだった。
