最高に元気と勇気の湧く、クスクスと顔を綻ばせながら、人生の全てを何だかまるっと許せる物語。
経済的な余裕のある、ある程度の地位と名誉を持つ、人生を愉しむ術を知っている人々が登場人物のため、その点自身が入り込めるかと言われるとそうではない。
演劇的なフィクションの世界だが、妙にリアリティがある。
大人って楽しいものだな、と様々な経験を経た人間たちの集いは、希望と許しを与えてくれる。
こんな40代に私はなれるだろうか。
それぞれの人間関係の距離感に憧れる。
全てが愛おしい、愛らしく可愛らしい大人の物語だった。