このドラマのとても大事なところが受け付けられず、でもその中の小さな物語はとても好みだった。
大事なところというのは、
主人公のうちの1人、九鬼静の話。
働き方改革お構いなしの、長時間労働、休みなし、歩ちゃんを抑えつけるような行為、人に対してダメナースという暴言本人が嫌がるあだ名で呼び続ける。
挙げ句の果てに1話ラストの広島弁での恐喝とそうしないと治さないという暴行が怖すぎて、恐怖でしかなかった。
どこをとっても受け入れられなくて、え、このキャラクターに周りが感化されていくドラマを愛せと?と、拒否反応を感じた。
今の価値観に合わない話と、物語の面白さは別だろうとぼんやり思っていたが、これは合わなかったと思う。
だんだんそれにも1クールで慣れていくものだというのも、またそれはそれで恐怖だけども。
この時間帯のドラマを観る層は、こういうのを迎合するのかしら?
岡田将生、泉澤祐希あたりは可愛くて良かったけどね。
その中の小さな物語、というのは、
荒木飛羽くんのパート。
ゾンビ映画で、生きたいを言わせるのは反則だよ。
恒松祐里の演技が下手な演技と、それでも一発で決めると誓ったあとのこの台詞の思い。
めちゃ良かった、、、
全員集合の記念写真からの、
動画だったというあざとすぎる演出も、
この青っぽくて、なんというか、全力で、だからこそ切ない物語の前では目頭が熱くなる。
エンディングの北村匠海の声が沁みる。
途中で諦めず、最後まで見てよかったと思った。