ねまる

ドクター・フー シーズン10/ネクスト・ジェネレーションのねまるのレビュー・感想・評価

4.3
World Enough and the time
The Doctor Falls
のみ

タイムロードの怨霊背負って消えたはずのマスターの、その後が知りたくて、先回り。
基本は1話完結なので、どこからでも観られるのはこのドラマのいいところ。

本国では大大的にジョン・シムの登場を告知したそうで、私も知っていたので、知りたくなかった!知らなかったらもっと驚けたのに!という意見には同意。
それでも驚くけどね。

はじまり、ミッシーがドクターのコンパニオンと一緒に事件を解決してる構図に、歓喜と困惑の入り混じった気持ちを抱きつつ、Wマスターの相性の良さにご満悦。2人で、ドクターにどうやって死にたい?って聞いてくるところとか、2人で踊ってるところとか、ナードルにドクターが嫌いって言ってたって言うところとか。

ミッシー、この回でしか観てないのに、好きなんだよ。S4のシムマスのあの表情のIFの続きだよね。だけど、いつだってこのドラマはドクターにマスターを与えないんだから。
ドクターを信じなかったから、信じようとしてる自分が心底羨ましくて、でも信じなかったことが正しかったと思い込みたいんだよね、シムマスは。
引き止める過去の装置としてのシムマスなんでしょう。マスターの終わりとしてこれ以上の終わりはない。

それにしてもこの話、たぶん10回観ても足りないくらい深い回だなと改めて。
ブラックホールと重力の存在によって、同じ宇宙船の中なのに時間の流れが違うという設定、
ビルがドクターのWait meを信じて、10年間待ち続け変わり果てた姿で私待ってたと言うシーンの残酷さ、
他の誰にも変え難いマスターとの友情を語る12代目と、多分結末を分かった上でドクターにつくというミッシー、
思いを伝える声のボリュームがオンになると痛い痛いと訴え出す初期のサイバーマンと垂れる涙の訳、
偽善と欺瞞の上に大手を振って立ち、スクリュードライバーで戦うドクター。

スティーブン・モファットの終わりに相応しい。
とてもモファット期らしい回。長く続いたドクターの最終回でもいい。
他に1話も観ていない12代目とミッシー、そして彼のコンパニオンたちを観てからまた観たい。

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ねまる

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