ねまる

大河ドラマが生まれた日のねまるのレビュー・感想・評価

大河ドラマが生まれた日(2023年製作のドラマ)
3.7
娯楽を仕事として作る話。
NHKのプロパガンダだ、でもプロパガンダに思えるってことは良いドラマなんだな。
愚痴を言ったり、上司にヘコヘコしたり、所詮誰かの穴埋めだったり、お仕事してればあるあるなんだけど、そんな現実を分かりつつ、悩んだり、失敗したりしながら、乗り越えていくのが痛快な仕事ドラマ。

キャストは『いだてん』っぽいけど、脚本は『俺の話は長い』の金子茂樹。
2時間弱のSPドラマの中で、自分が一生懸命に仕事して、それが身近な人を喜ばせることに繋がってるという、シンプルで温かい話になっていたのが良かったなぁ。
大層なこと掲げなくても、それだけで十分なんじゃないかと思えるもんね。

阿部サダヲの憎めない上司と、20代くらいに見える生田斗真の安定感のあるコンビも良いし、矢本悠馬の存在が効いてる。

中井貴一の父、佐田啓二。
敢えて最初の大河の主演を出さず、当時の慣習を破ってドラマへの出演を決めてくれた佐田啓二への感謝を伝える作品にちゃんとなってるもの。

大河ドラマっていいよなぁ。
1年間50話かけて描くドラマなんて他にないし、かかっているお金、スケール、キャスト、全てにおいて他に勝るドラマが無い。
中学生の頃初めて、リアルタイムで大河『龍馬伝』を観て、第二部で絶対に逆らえない史実にメンタルが崩壊して視聴を辞めて、ちょこちょこは観たけど全部は見れなかったけど、
『麒麟が来る』で染谷信長のために再開してから『鎌倉殿の13人』『どうする家康』と、年々楽しみになってる。
これからの人生でも一年に一個新しい大河ドラマを観られることが楽しみだし、時間が出来たら過去のものも観てみたいと思ってる。
どうかこれからも今のスタイルで続いてください。
ねまる

ねまる