Kapporiya49

一流シェフのファミリーレストラン シーズン2のKapporiya49のレビュー・感想・評価

4.8
I love you, bearというセリフが飛び交い、いよいよ邦題がバカバカしく見えてくるシーズン2。今回は更に素晴らしかった。

レストランというかサンドイッチ屋さん?のBEEFをいったん閉め、お店を改装して本格的なレストランThe Bearをオープンするまでのお話。
改装に関わる想定外のドタバタ、主要スタッフの武者修行とそれぞれの成長、BearことBerzatto家の過去、どの方向に広がったストーリーも面白かった。

特に印象的だったのは、EP6とEP7。

ジェイミー リー カーティス、サラ ポールソン、ボブ オデンカーク、ジョン バーンサルという大物ゲストがそれぞれにイヤ〜な方向で魅力を発揮しまくった、家族という地獄を描くクリスマスの夜。
バーンサルさんとおデンさんのフォーク投げる投げないのやり取りが凄いし、ラストシーンでえーーーーっ!って声を出してしまった。
おデブの便利屋ファク役で実際はレストランのオーナーシェフをしているというマティ マシスンさん。こんな名優たちのヤバい演技合戦の中、普通に混じって観ていられるの凄すぎる!

もう一つのEP7。
今までのこのテのコメディであればガサツで口が悪くてどうしようもないクズ中年男性、というプロトタイプでしか描かれなかったはずのキャラクター、リッチー。
彼が、世界一と言われるレストランに武者修行的にウェイター(つーか、フォーク磨き)仕事を体験することで、その過剰なほどのサービスと同時に「自分ならこれが出来る!」と自信をつけ、高らかにテイラー スウィフトを歌うエピソードが最高だった。
正に彼と同世代のおじさんとして、文字通り感銘を受けた話だった。

最終話は、またもや前途多難な雰囲気がプンプンで、次のシーズンが待ち遠しい。
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