キリング/26日間 1のネタバレ・内容・結末

「キリング/26日間 1」に投稿されたネタバレ・内容・結末

S1・2まとめてレビュー。
秀逸な脚本。オリジナルのデンマークからシアトルに舞台を移す際の落とし込み作業が実に丁寧。色調を落とす為に全員吸血鬼みたいな顔色だけど。

S1・2で暴走する正義と復讐の応酬、打ち砕かれる夢。
9.11後のイスラム系に対する人権侵害行為、報復として始まったアフガニスタン戦争、派生し長引くイラク戦争、オバマVSマケイン、変化を望んだアメリカ人達が選んだオバマ政権の現実。そこら辺のアメリカ情勢を上手く物語に組み込んでいる。

組織腐敗を描きながらも、核となる事件ではそれぞれの人々の善意と正義(だと本人は信じ込んでいるもの)と信念が動機にある悪行が物事を複雑化させていく悪人なき悪行を描いている辺りが2010年代初期らしい。2000年代なら巨悪にフォーカスしていた気がする。

バディ2人のバランスも良い。生い立ちが近いからか馴染むのが早いけれど絶妙な距離感。優秀さの表現の匙加減も良い。最強チートに描きたくなりがちな主人公達をシカゴ警察殺人課の優秀な刑事というラインを保ちながら域を超えないように描いている。凸凹ならぬ凹凹コンビで欠けている部分が近いからこそ、穴を埋め合うのではなく隣に寄り添う。お互いを思い合う気持ちを全て恋愛関係に集約させてにしまう男女バディものが多いから嬉しい。

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