総じていえば面白かった。最終回の弱さはどうしても気になるが、表題は「ヒーラー」であり、最高の恋人と銘打っているわけで、チョヨンシン(オジアン)とパクボンス、もといソジョンフとの恋愛劇だと思えば別に間違いはない。
2人の出会いから惹かれていき、いつしか付き合うまで、すべてがドラマチックで、謎を解きほぐしながら進んでいく様は、観賞価値が高い。
パクミニョンの発光ぶりはすさまじく、こんなきれいな人がこんな笑顔で微笑んでくれたりダル絡みされたら、誰だって恋に落ちるしかないだろう。
回を重ねるごとに髪型がどんどん丸みを帯びたボブになっていくのも見どころだ。普通、役柄の髪型はストーリーに関係なければ常に固定されるものだが、ナチュラルに変化していく様子が逆にリアルである。
チチャンウクはこのときはまだまだ若さもあるが、今とほとんど変わらないビジュアル。間抜けな後輩キャラのパクボンスと漫画のキャラのように闇のヒーローであるクールなソジョンフの二役を完璧にこなしてる。別の俳優さんがこの役を演じていたら、またまったく別物になっていただろう。
男でかっこよさと可愛さの二面をそなえた役者は限られてくるが、チチャンウクはまさにぴったり。だからラブコメ系の作品に毎回神がかったようにハマるんだと思う。