このレビューはネタバレを含みます
展開はえー。
90分ドラマだから仕方ないのかもだけど。
夫に浮気されて離婚して、子供を引き取って実家に帰ってきた奈緒。
久しぶりの地元には、元訪問看護師だった早川さんに、地方病院に希望して赴任してきた医師三上。
死んでいくことと生きることを静かに描きながら、彼らの過去と奈緒の現在をほどいていく作品。
なんだけど、たぶん、やりたいことをいっぱい詰め込みすぎて急展開の連続で全然落ち着かなかった。
三上が少年時代に心の支えにした訪問看護師だった早川さんへの告白とか、末期癌患者の早川さんが奈緒に看取りをお願いするための葛藤とか。
全体的に奈緒が三上に働きかけて話が動いていくんだけれど、そうじゃないと進まなかった話にしてしまったのもなんかモヤっとする。
もっと自然な流れにできたと思うんだけれど。
あ、なるほど、原作があるのね。
やけに骨がしっかりしてるとは思ったけれど、だとしたら、尺が足りないのよ。
もっと90分で詰め込まずに済む短編を持って来ればよかったのに、もったいない。
5話くらい使ってじっくりやる題材だと思う。
それにしても、両親が離婚したせいで、せっかく私立の小学校に通ってたのに、友達もいただろうに、母の実家がある田舎に来ちゃって、でも、母である奈緒を許して、友達も作って、っていう息子くんが聞き分け良すぎて可哀想になるんだけれど。
