あらなみ

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士のあらなみのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【追記】
改めて見ると、
コーダ可哀想🥺
って感じで聾者をかなり偽悪的に描いていて、ちょっと無理だった。
ただでさえ健常者ってだけで圧倒的多数派なのに、聾者をこんな風に描かなくても……。
一般聾者の方々がこの作品をどんなふうに受け止めたのか聞きたいな。
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コーダの男性が手話通訳士として仕事を始めて、一つの事件に関わっていくお話。
それが、過去の事件の真相にもつながっていく。

聾者の両親から生まれた聞こえる子供、コーダの孤独、苦しみが丁寧に描かれていて、とても良い。
最近こういう作品増えたなー。
いや、前からあったのかな、どうなんだろう。
役者さんも聾者の方々が活躍していたり、すべてに字幕がついていたりと親切な設計だけれど、これ逆に、目に障害がある方には副音声がとっても必要なんだろうなって思ったよ。

話、全体的によかったし、作りが良いから、17年前の真相にも気づけてかなりフェアだったんだけれど、最後の最後で輝子が結婚式で事件の真相を話してしまって、いや、婚家、って気持ちが止まらなかった。
ましてや旦那さん衆議院議員なのに動機はなんであれ、結婚式でこんな告白されたら無茶苦茶に迷惑すぎる。
最悪議員職追われるじゃん……。
マジで最後の最後でどうした。

あと法廷手話通訳士、的なサブタイなのに、法廷でのシーンが少なくて、タイトル詐欺ヤバかったわ。

最後、主人公はいつの間にか恋人と和解できて、母や兄とも確執がちょっと和らいだんだけれど、なんか色々、畳み掛けというか後半雑すぎて、何があったん??????????????

最後まで丁寧に描き切って欲しかったよ。
あらなみ

あらなみ