なつめ

季節のない街のなつめのレビュー・感想・評価

季節のない街(2023年製作のドラマ)
4.1
愛についての連作短篇という趣のドラマ。不幸の容赦なさは原作の昭和30年代のそれであり、当時の小説を通じて知っている雰囲気があった。しかしそれから70年が経過した日本は、山本周五郎の小説があらためて翻案され、受け入れられる状況にあるのだろう。自分たちが高度経済成長期が来ない昭和30年に生きていると思うと、なにか納得感がある。宮藤官九郎の笑いは好きな方だが、辛いストーリーとのギャップが激しくて体に力が入った。

キャストがことごとく豪華なのだが、(誰もが認める)仲野太賀が良くて再来年の大河ドラマが楽しみになった。
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