ShinMakita

Bodies/ボディーズのShinMakitaのレビュー・感想・評価

Bodies/ボディーズ(2023年製作のドラマ)
-
…愛されてる。



2023年、ロンドン・ホワイトチャペル地区、ロングハーベスト通り…

シャハラ・ハサンはムスリムの警官。息子ジャワドを溺愛し、老いた父をいたわる女性だ。ある日、デモの監視に駆り出された現場でグロックを握りしめた少年を見つけたハサンは追跡を開始。少年が逃げ込んだ路地には、男の全裸死体が転がっており、驚いたハサンは少年の逃亡を許してしまった。少年はサイヤドという17歳の高校生と判明するが、全裸死体の身元はわからない。しかも左目に射入孔がある銃殺体で射出孔がないのに、身体のどこにも弾が残っていないという謎めいた死体であった。ハサンはサイヤドをショッピングモールで確保するが、彼は全裸死体との関与を否定し自殺してしまう。やがて、サイヤドに銃を渡した友人の存在が浮上。エライアスという15歳の不良で、養父母モーリー夫妻の家から逃亡していた。ハサンはエライアスを逮捕するが、その口から大規模テロと、ジャワドの死についての予言が語られ……

➖➖➖➖➖

1941年、ロンドン・ホワイトチャペル地区、ロングハーベスト通り…

チャーリー・ホワイトマン巡査部長は、「副業」の疑いをかけられ署内で差別的に扱われていた。犯罪組織に情報を流して賄賂を受け取っているに違いない…そう主張するのはファレル警部補。根拠はホワイトマンが「ユダヤ人」だからだ。ホワイトマンは賄賂を受け取ってはいないが、実はある「組織」に属していた。ある深夜、「組織」の命令でロングハーベスト通りに放置された全裸死体を回収したホワイトマンは、その始末の途中で尾行してきたファレルに捕まってしまう。そこに運良くナチの爆撃が始まり、ファレルが死亡、逃亡に成功した。翌日ファレルの遺体と現場に残してしまった全裸死体が発見され、ホワイトマンが捜査担当に任命されてしまう。適当な前科者を全裸死体の殺害犯にでっちあげ事件を葬ろうとしたホワイトマンだったが、今度は彼が全裸死体を運ぶ場面の目撃者…11歳の少女が現れた。口止め料を要求する少女に対して、「組織」から殺害を命じられたホワイトマンは…

➖➖➖➖➖

1890年、ロンドン・ホワイトチャペル地区、ロングハーベスト通り…

巡査の警笛でロングハーベストの路地に駆けつけたアルフレッド・ヒリングヘッド警部は男の全裸死体を発見する。傍らには新聞記者アッシュがいた。彼の撮った写真には、現場から逃げる「紳士」の姿が写っていたが、警察上層部は捜査中止を命じてきた。アッシュがホモセクシャルで、恋人が警視長の子息とあっては、彼の写真は証拠として使えないからだ。ヒリングヘッドは捜査中止命令に背き、アッシュと共に「紳士」の正体を探り、やがて富豪ジュリアン・ハーカーであることを突き止めた。ハーカーの母が開く交霊会に潜入しジュリアンの指紋と「紳士」の残した指紋を照らし合わせようとしたヒリングヘッドだが、ジュリアンにクスリを盛られてしまい…


➖➖➖➖➖

2053年、ロンドン・ホワイトチャペル地区、ロングハーベスト通り…

格差が広がり、上流階級「エグゼクティブ」が支配するロンドン。警官たちははエグゼクティブの指示に従い、その総帥マニックスの政党〈KYAL〉に加入している。アイリス・メープルウッド刑事もその一人で、KYALが提供する最新医療で人工脊髄を得るため加入した一人だった。ある日、ロングハーベストの路地で全裸死体を見つけた彼女だったが、近づくとまだ息があることに気づいた。殺人未遂として捜査を始めようとしたアイリスだが、事件は「エグゼクティブ」預かりになったから捜査はするなと命じられてしまう。しかし残された血痕を使って秘密裏にDNA調査を始めてしまうアイリス。全裸被害者がガブリエル・デフォーという大学教授であることを突き止める。その矢先、アイリスはマニックスに呼び出され、デフォー殺害未遂はテロ組織「チャペル・ペララス」によるものだと説明される。この組織は、世界を破滅させる発明に成功したらしく…





「BODIES/ボディーズ」


現在4話までの視聴なんだけど、間違いなく面白いと断言できるシリーズ。
四つの時代の四人の刑事たちの話なんだけど、それぞれドラマジャンルが微妙に違うのがミソ。2023年は正統派刑事ドラマで、1941年は悪徳警官ものフィルムノワール、1890年は同性愛を絡めた歴史ドラマで2053年はディストピアSFという具合。かなり欲張った構成で、「警察署長」の発展系とも言えますな。来週残りを消化して、最終的な評価を下したいけど、ここまでのところ、☆俺基準スコア:3.2 ☆Filmarks基準スコア:4.2としておきます。観るべし!
ShinMakita

ShinMakita