大宋北斗司/The Plough Department of Song Dynasty
北宋の時代、皇帝陛下直属の捜査機関である「北斗司」(ほくとし)には、特異な能力を持った超人たちが所属し、国を守るためにさまざまな怪奇事件の解決にあたっていた。ある日街で、官吏の監察を務める鄭(てい)御史が殺された。捜査を担当した北斗司の一員、柳随風(りゅう・ずいふう)と武瑤光(ぶ・ようこう)は、縄を使って大道芸を披露する若者を見かける。
鄭御史殺害事件を調べる随風は、幻術を使う女法師・徳妙(とくびょう)の存在を聞きつける。徳妙には悪い噂がつきまとっているため事件との関連を疑うが、決め手がない。御史の法要の場に捜査に来た随風と瑤光だが、徳妙の幻術に眠らされる。そこへ大道芸を披露していた幻術使いの太歳(たいさい)が現れ、徳妙が彼の師匠殺しに関与しているため、恨みを抱いていることを告げる。
随風と瑤光は執拗に徳妙を追い詰めるが、またも徳妙と一味の反撃に遭い、太歳の助けで一命をとりとめる。法要の最中、徳妙たちが殺された鄭御史の柩を開けて遺体を調べていたことを思い出した3人は、葬列を止めて遺品を調べ始めた。そこから筆筒に入った紙が見つかり、それを証拠に県知事の薛涼(せつ・りょう)に迫るが、逆に窮地に陥る。
薛涼の罠から逃げ出した随風たちは事件の陰に徳妙がいることを突き止め、逮捕のため寺へ向かうが徳妙を慕う信者たちに阻まれて動くことができない。そこへ太歳が現れ、師匠の敵である徳妙との壮絶な幻術合戦が繰り広げられるが、太歳は戦いに敗れて命を落とす。一方の徳妙と薛涼も逮捕されたが、護送の途中に不審な男が現れる。
随風たちが徳妙を護送する途中、宦官の太監 雷允(らい・いん)が、徳妙は皇帝陛下から招かれている身なので釈放するよう要求してくる。釈放か拘束かで対立する中、死んだはずの太歳が現れ、彼には不死の能力のあることが明かされる。随風たちは雷の申し出を受けて徳妙を釈放するが、老婆に化けた北斗司の副防御使・隠光(いんこう)が現れ、事件の真相を探るために徳妙を泳がせて様子を見るよう指示を下す。
皇帝からの呼び出しを待つ徳妙の前に、鳥に姿を変えた斗姥尊師(とぼそんし)が現れ、鄭御史殺害事件で有利な判決を得るための秘策を授ける。さらに朝廷の宰相・衛林(えい・りん)が訪れ、徳妙を皇帝に推薦したことや、潔白を証明するために力を貸すことを約束する。北斗司は徳妙よりも、その背後にいる者に警戒を抱き始める。
鄭御史殺害の疑いで牢にいる薛涼のもとに斗姥尊師が現れ、家族の安全を条件にして、殺人を認めるよう自供を強要する。このため徳妙の疑いは晴れる。一方、徳妙への恨みを持ち続ける太歳に、北斗司の防御使・洞明(どうめい)は、北斗司に入って徳妙やその背後にいる者たちを堂々と法で罰することを勧める。そして斗姥尊師の命を受けた徳妙が、皇帝との初めての対面を果たす。
いよいよ太歳は北斗司の一員となった。瑤光が指導役となり、互いに意地を張り合い、喧嘩を繰り返しながらの訓練が続く。陛下の信頼を得た徳妙は与えられた密命を果たすべく、着々と朝廷内での実績を重ねていくが、衛林と対立する宰相・康平仲(こう・へいちゅう)は疑念を増幅させる。そのころ北斗司の開陽(かいよう)は職人の孟冬(もう・とう)と出会い心を惹かれる。
康平仲のもとに、度支司(財務官庁)の判官・楊大岐(よう・だいき)が亡くなったとの報が入る。死因は自殺か中毒死かと思われたが、針の刺さった跡が発見された。楊大岐は官庁が担当した事案の費用の件で、殺された鄭御史同様、汚職の疑いをかけられていた。2つの事件が関連していると見た北斗司は、官吏の事件を裁く大理寺の竇丞(とう・しょう)評事らとともに事件の解決に挑む。
太歳、瑤光、竇丞の3人は、死んだ楊大岐が最後に会っていた親友・偃正(えん・せい)を訪ねるが、思い当たることはないと言い、また疑念を感じさせる点もなかった。また楊大岐の同僚・厳世維(げん・せいい)にも疑いがかかる。彼は楊と職場での競争相手で、常にもめごとが絶えなかった。さらに楊夫人にも、使用人を愛人にした夫に対する憎しみから疑いがかけられたが、どれも推測の域を出ないものばかりであった。
殺されたことが分かった楊大岐の屋敷で北斗司の現場検証が始まる。楊に刺さっていた針、職人であった偃正が贈った人形、家具の仕掛けなどから、偃正への疑いが強まる。また楊大岐の仕事先を捜査していた竇丞たちも、同僚の証言から汚職に関する帳簿の責任者が、全て偃正であることを突き止め、ここでも偃正が怪しいとにらむ。友人を招くと称して宴席についた偃正の前に現れたのは、斗姥尊師であった。
瑤光の父・曹(そう)大将軍率いる兵士や北斗司に追い詰められた偃正は、自ら発明した羽をつけて逃亡を図るが、太歳の追撃によって死を遂げる。皇帝は汚職に絡んだ衛林を処罰しようとするが、衛林と手を組む徳妙の説得を受けて、その罪を軽減してしまう。ある日、皇帝の妃である淑妃(しゅくひ)が突然の病に倒れる。
淑妃の病の原因をめぐって宮廷には不穏な空気があふれだし、衛林たちは淑妃を皇后にしようと企んで、康平仲らと激しく対立する。不安を感じた皇帝は、北斗司に対して皇族の身辺警護の命を下す。北斗司も皇位継承に関して分裂した過去があり、皇室とは深い縁を持っていた。ある夜、宮廷の護衛に就いていた太歳に、皇帝は自分の昔話を語り始める。
皇帝は太歳に対して、淑妃との間に子どもができたが生き別れとなり、今はその生死すら不明だということを告げ、我が子への思いと淑妃への深い愛情を吐露した。病に伏す淑妃の前に斗姥尊師が現れ、命令どおり皇后の地位に就くことを強要し、自らは北斗司の排除に向けた執念をさらに強める。ある夜、皇帝は夢の中で聞いた忠告に従い、ある決意を固める。
皇帝は譲位を決断する。父である先帝の死後は、その兄の血統に戻すという約束を守るためであった。しかし皇室内にも大臣たちの間にも譲位反対の声が強く起こり、皇帝は判断に窮するが、淑妃の皇帝に対する愛情と、尽くすことの覚悟が皇帝を翻意させる。皇帝は、淑妃を皇后に就けることで、これまでの苦労に報いる意思を強くしたのである。婚礼の式典では花火を打ち上げることになり、開陽がその製造にとりかかる。
開陽と孟冬の恋は、太歳と瑤光にも影響を与えずにはおかなかった。これまで散々、喧嘩をしながらも互いに気になっていた2人ではあるが、瑤光に関する話を聞いたり、これまでの出来事を思い出すうちに、いたたまれなくなった太歳は、瑤光の実家・曹家を訪ねる。荒くれぞろいのおじたちから資格試験を課された太歳は、完膚なきまでに叩きのめされるが、それでも瑤光への思いを打ち明ける。
皇帝の婚礼に向けた開陽と孟冬の花火づくりが進み、同時にその愛も深まっていく。孟の身辺を調べていた隠光の報告から、彼が北斗司の手にかかって死んだ偃正の孫であることを突きとめ、孟の接近には、何か目的があるはずに違いないとにらむ。婚礼の当日、徳妙が多くの信者を引き連れて宴席に参加を申し出る。いよいよ花火への点火直前、洞明が現れて点火をやめるよう進言する。
皇帝の婚礼の最中、信者の中に紛れ込んだ刺客の一撃から、北斗司との戦闘が始まる。その最中、持病の悪化に耐えきれずに倒れた孟冬は開陽に対して、皇帝の暗殺を狙うために近づいたことを漏らす。花火には細工のないことが分かり、無事に打ち上げられたが、直後、皇帝が毒に侵されて倒れてしまう。昏睡する陛下の前で皇后はこれまでの裏切りを告白し、皇帝への愛を誓うのであった。
これまでの皇后の不審な行為を確かめようと、洞明は皇后に会い、そこで斗姥尊師の正体が明らかになる。皇位継承をめぐる陰謀が渦巻いていたのである。しかし皇后は、わが命の半分を与えても陛下を支えることを誓う。皇帝への反逆で捕えられ、牢に入れられた徳妙のところへ斗姥尊師が現れ、2人は皇帝と北斗司への復讐に執念を燃やし続ける。
汚職問題で不遇をかこっている衛林のもとに斗姥尊師が現れる。衛林の弱みを握っている斗姥尊師は、皇位継承について奸計に加わるように迫る。 やがて皇帝が崩御し、遺言書が読み上げられた。だが、そこに書かれていた継承者の名前は、遺言書に記した陛下の実子である太子ではなく、従兄弟の八賢王(はっけんおう)であった。皇帝の地位を元の血統に戻そうという陰謀が張り巡らされていたのである。
偽の遺言書に関与した衛林の力は強かったが、それ以上に太監の雷允が宮廷の権力を握る。雷允は本物の遺言書を手に入れようとして、同僚の太監・周政(しゅう・せい)を毒殺してまで追求するが見つからない。皇位を八賢王に継がせるために皇后と太子の殺害計画が練られ、徳妙が動き始める。一方、太歳たちは本物の遺言書を求めて、副葬品を運び込んだ皇陵へと向かう。
徳妙の一味が宮廷を襲撃し、北斗司たちとの激しい戦いが続くが、徳妙は焼死する。太歳たちは皇陵で本物の遺言書を見つけるが、追ってきた斗姥尊師に奪われる。その戦いの中で斗姥尊師の正体が明かされた。雷允である。皇陵での戦いの最中、太歳と雷允は組み合ったまま巨大な壁の中に閉じ込められた。宮廷では、北斗司によって見つけ出された本物の遺言書に従い、太子が即位した。
ある村に拠点を置く方術の一門「空桑派(こうそうは)」の師範が雷に打たれて死んだ。調査に来ていた北斗司が調べたところ、遺体は妙な指の組み方をしていたという。同じ村に太歳と、彼の師匠・玄玄子(けんけんし)が現れる。2人は、襲われて火傷をした弟弟子・諦霊子(ていれいし)を助け、方術の一門「碧游峰(へきゆうほう)」のある山奥へ向かう。瑤光は村人から、子どもの名前が「太歳」と聞いて、生存を信じる。
碧游峰へ来た太歳は、玄玄子の師匠・天亀子(てんきし)が修行をしている姿に出会う。天亀子は世俗を離れて、不老長寿の術「蟄龍心法」を習得しているのだ。天亀子は短時間で心法を習得できる太歳に驚き、自分で育てたいと言い出す。手印の謎が解けない随風たちは、大理寺の星屹(せい・ぎつ)の師匠・呂若虚(りょ・じゃくきょ)を訪ね、呂に同じ手印を教えたのは天亀子であることを知る。
随風たちは手印の手がかりを求めて碧游峰へ行って太歳に会うが、太歳は随風も瑤光も分からない。玄玄子の話では、皇陵での戦いで逃れ出たものの重傷を負い、記憶を失っているということだ。手印の意味は、仇討ちをしろということだと、天亀子は断言する。そのころ、洛城で起きた住職の襲撃事件と空桑派の事件は、唐の時代に将来を予言して書かれた「推背図」に関係があるとみられ、調査をするよう北斗司に皇帝の命が下る。
北舒国から陸梵(りく・はん)を正使とする一行が来て、怪しい動きを見せ始める。一方、空桑派の拠点を調査していた竇丞たちは、ある物がそこから盗まれていたことに気づく。それは推背図の在りかを示す地図が描かれた4枚の銅札のうちの1枚で、他には碧游峰に2枚、北斗司に1枚が保管されている。調査についてきた太歳はウサギを追って崖から落ちたが、そのときに異変が生じる。
碧游峰が銅札の返却を拒否したとの報告に太后は激怒するが、皇帝はそれよりも、他の者に銅札を奪われて危険な事態になることを心配した。皇帝は未来を予知する能力で天下を治める気はなく、自らの力で民の心を得たいと思っていた。皇帝は洞明に対し、銅札を狙う者たちを捕らえるよう命じる。そのころ碧游峰に覆面の男が現れ、主である地蔵(じぞう)たちに戦いを挑んだ
碧游峰の主・地蔵は覆面の男と対決して殺され、碧游峰も破壊される。天亀子は自分と地蔵が持っていた2枚の銅札と、覆面の男が落としていった銅札を朝廷に差し出し、北斗司の1枚を合わせて推背図を探し出し、消滅させてほしいと申し出る。4枚の銅札を合わせてみると、推背図の在りかは地獄谷であることが分かった。しかし常に落雷の危険があることから、開陽が避雷車の製造に取りかかる。
避雷車を押しながら洞明、天亀子たちの一行は地獄谷にたどり着く。するとそこに、地蔵を殺した覆面の男が現れるが、随風の術によって陸梵の顔がさらされる。ひときわ激しい雷が岩を砕き、中から文字の書かれた柱が現れる。近寄る間もなく、そこに雷の杖を持った仮面の男が降りてくる。この男が雷を自在に操っていたのだ。しかし書かれた文字は推背図ではなく、その在りかを暗示した讖語(しんご)であった。
地獄谷から逃げたあと、仮面の男を崖から突き落とした陸梵は、隠光の術に騙されて捕えられる。そして太歳は「惑心術(こくしんじゅつ)」を使って讖語の文言を聞き出す。洞明は、讖語の意味を解読するよう八賢王から命じられるが、その内容は支離滅裂で手がかりはつかめないままだった。皇帝は太歳と兄弟同様に付き合い始めて外出の機会も増え、太后は心配を募らせる。
太后は曹大将軍に会い、娘の瑤光を皇后に迎えたいと伝える。曹大将軍は瑤光のことを忘れるよう太歳に伝えるが、諦めきれない太歳は曹大将軍と約束をする。三品以上の官職に就き、紫の袍と玉の帯を身に着けられたら、瑤光を太歳に嫁がせるというものだ。ある日、狩りの帰途の太后を見て、玄玄子はあのときのことを思い出した。賊に追われ、抱いていた乳飲み子を自分に託した人であることを。
殺されたはずの仮面の男が、陸梵と再び組むために牢から逃がす。洞明たちは開陽の考えで、讖語の解読を玄玄子と諦霊子に頼み、彼らの助言によって、推背図は洛城(らくじょう)の町のどこかにあると推測する。皇帝の命で親王となった太歳は「逍遥王(しょうようおう)」の名をもらったが、玄玄子には「父子」であることを誓う。曹大将軍との約束も、これで果たしたことになった。
一足早く洛城に入った仮面の男と陸梵が、北斗司一行の動きを見つめている。北斗司は推背図の最終的な在りかを見つけるため、この地の文化に詳しい学者・蕭問(しょう・ぶん)の協力を得ることにする。4枚の銅札を見た蕭問は、解明に努める。随風たちは調査の一環で「龍馬負図寺(りょうばふうとじ)へ向かう。その帰路、太歳と瑤光はお互いの気持ちを確かめ合う。
蕭問は「龍馬負図寺」の名前を聞いて推理を働かせ、推背図の在りかを見つけた途端、何者かに殺される。北斗司一行は蕭問が遺した手がかりから、老君山(ろうくんさん)へ向かう。しかしそこには既に、仮面の男と陸梵が先行していた。隠光の謎解きと死闘が繰り広げられ、仮面の男の正体が明かされる。
既に北斗司に正体を見破られて投獄された諦霊子が持っていた地図をもとに、洞明たちは推背図の在りかを、石の彫刻や仏像の多い竜門石寨(りゅうもんせきさい)とにらむ。そこで「天尊の像」を見つけ、4枚の銅札を石板にはめ込むと地中から箱が出てきて、中には碁盤が納められているだけだ。推背図は存在しないということなのか。天亀子は皇帝に対し、兄弟子・地蔵の釈放を願い出て、一緒に山へ戻ることにする。
竜門石寨で出てきた碁盤で囲碁をしていた洞明と玄玄子だったが、その石の位置から玄玄子が推背図の在りかを暗示する。それは古くからある建物・霊台であった。霊台の壁に4枚の銅札をはめると、床下から箱が出てきて中から推背図が現れる。そこへ再び現れた地蔵と陸梵との、三つ巴の争奪が始まる。運命に翻弄された推背図の行方は…
「うーん、、、」
↑ずっとこんな気分で見ていた
いつか引き込まれていくシーンに辿り着けるのかなって思ったけど、最後まで「うーん、、、」だった
なんだろ、特に見どころなくて淡々と進んでいく感じ
ボーッ…
なんと言っても北斗司のメンバーの特殊能力がスゴイw
怪力、音波攻撃?、変態(変装ではなく完全に変態できる)などなど。
主人公の太蔵に至っては「不死」と言う特殊能力の持ち主(なんでも有り状態ww)
物…
(C)CenturyUU(世紀優優)