めっちゃ良かった…！
試される大地すぎる。

ストーリーに関しては、なんじゃそりゃなシーンも多くて、完成度という点では全く納得いってない。
とはいえ好きだし、満足感の高い不思議なドラマ。
たぶんディティールの方が好きすぎる。

イエローストーンのカウボーイ的な視座から見ると、テキサスがいつも黄金時代なのが良い。今作でも輝いてた。
牛が沢山いるシーンはどれも良かった。好き。

ティオナに最後かけられる言葉も良い。


アレックスに関しては、相変わらずとんでも女すぎて、悲惨な目にあってるのに、本人のギャグ要素が強くて意味分からん感じになってしまって全然ダメだった。
雪原のくだりとかも、めちゃくちゃバカなシーンに見えて、なにものれなかった。

●本家『イエローストーン』に迫るモダン西部劇名作誕生！人の“内なる獣性”と母性を描く『1923:Season 2』

■テイラー・シェリダン本領発揮
モダン西部劇の作り手として当代随一の監督・脚本家テイラー・シェリダンが名作ドラマ『イエローストーン』に続き、またしても傑作を世に送り込んだ。前作『1923:Season 1』はやや消化不良の佳作だが、『Season:2』はテイラー節全開のまぎれもない傑作だ。

全７話毎回見どころだらけで途中で視聴をストップできない。
ジェイコブ・ダットン （ハリソン・フォード）とカーラ・ダットン （ヘレン・ミレン）夫婦はモンタナ州にダットン牧場を築き、ダットン家の盟主として広大な土地を所有している。

そこに敵対する陣営が暴力的な攻撃を仕掛けたため、ダットン家は土地を簒奪されそうな状況になった。カーラは一家の危機に直面して急遽、戦争の英雄で腕っぷしが強く、現在はアフリカでハンター生活をしている甥っ子のスペンサー・ダットンを呼び寄せようと手紙を送る。

スペンサーにはイギリス上流階級出身のお嬢さんこと、フィアンセのアレクサンドラ（ジュリア・シュレプファー）がいる。Season１でふたりは異国の地で離れ離れになったものの、お互いの気持ちを通い合わせ、それぞれ海路、陸路ではるか遠くのダットン牧場を目指す。

■欲望の街NYは悪意が溢れている
ふたりはお互いの所在がわからぬまま、別々のルートで故郷モンタナを目指すが、たどり着くまでに幾多の非道徳的で受け入れがたい事件に遭遇する。人の残酷でバイオレンスな本性に心身とも深く傷つく。

アレクサンドラは20代前半の良家育ちで人の暴力的な悪意に接するような生活を送ってこなかったため、欲望の街ニューヨークから極寒の地モンタナに着くまで壮絶な体験を味わう。アレクサンドラの品格のある容貌がみるみる崩れ落ち、一度決めたらやり抜く強い意思力がさまざまな困難でくじけそうになる。人間の悪意とは、善意の心も蝕んでいくのだ。

■『デクスター』の妹が女性保安官で登場
答えは女性保安官メイミー・フォセットの行動で示される。
角ばったシャクレ顔で堂々とした高身長。どこかで見た顔と思ったら、傑作ドラマ『デクスター』で主人公デクスターの妹役を熱演したジェニファー・カーペンター。髪型がロングヘア―ではなかったのと終始厳しい表情であるために、途中まで気づかなかった。

前述の野蛮な保安官と神父が彼女のオフィスを訪問する。原住民の少女を殺人犯として追跡しているので、上から目線で思い通りにコキ使おうと命令する。女性だから舐めているのがミエミエだ。

■モダン西部劇屈指の銃撃戦
今作は本家『イエローストーン』シリーズのスピンオフで前日譚だ。
脚本や演出、映像のクオリティは本家に匹敵する名作レベルだ。

クライマックスとなる最終７話では、モダン西部劇の名に恥じない銃撃戦が繰り広げられる。ダットン牧場を守るため、一家総出で血を賭けた壮絶な殺し合い。それも人数ではダットン家が完全に不利な状況の中での戦いであるため、緊張感が張り詰める。
そのスリルとバイオレンスは一流の西部劇に比肩する。

■内なる獣性と献身的な母性
人は心のうちに獣の本性や狂気を抱えており、だれが善人か悪人かはパッと見ではわからない。善か悪かのどちらかで簡単に割り振れるものでもない。善人と思いきや、本性は悪人である者もいれば、悪人にも善意をもつ者がおり、さらに悪人を上回る悪魔的人間もいる。

それらの人物をさまざまなシーンで使い分け、人間の本性は複雑怪奇であり、呆れるほどの多様性があることを見せつける。
妊婦アレクサンドラの無鉄砲とも思える旅路は賛否両論に分かれそうだが、彼女は人間の本能にもとづいてモンタナを目指したと告白していた。
母親の本能の現れと。
男の内なる獣性と対照的なわが子への献身的な母性。バイオレンスだけでは終わらない、感動的な名作だ。

※noteではもっと長めに熱く投稿しています。
https://note.com/himasuki197/n/n264da55b890f

ダットン牧場の物語と言うより
スペンサーとアレックスの物語だった

スペンサー強すぎなのは良いんだけど
帰ってからの戦いは
悪党共が絶望的に後悔さるような
制裁を加えて欲しかった

戦争は比喩じゃなかったのね
ってのがモンタナやばい