最強の花嫁~恋の処方箋~(2022年製作のドラマ)
府上娶了個錦鯉新娘/The Blessed Bride
あらすじ
幼い頃から義兄・周翰(しゅう・かん)に育てられた玥流盈(げつ・りゅうえい)は、恩に報いるため命じられるまま凌(りょう)家の御曹司に嫁ぐ。しかしこの婚姻の目的は、新郎の凌斉燁(りょう・せいよう)を暗殺することだった。婚礼の夜、流盈は新郎に毒を盛り逃げ出すが、すぐに捕まってしまう。実は新郎は替え玉で、本物の斉燁はその時、悠々と湯あみをしていた。だが湯あたりして倒れてしまい、慌てて医者を呼びに走った侍衛の千暮(せんぼ)は、捕らえられた流盈を医者と勘違いして斉燁の元へ連れていく。
玥流盈(げつ・りゅうえい)は凌斉燁(りょう・せいよう)に命を救われていた事実を知り驚く。さらに池に落ちて意識を失い、またもや斉燁に助けられたことから、彼は本当に義兄から聞かされていたような悪人なのだろうかと疑問を抱き、凌家を陥れようとする義兄の陰謀を手助けすることに戸惑いを覚える。そんな時、義兄の周翰(しゅう・かん)から指示が届く。流盈は、命を救われた恩返しとして商売で儲けてみせるので、自分が培ってきた商才を発揮できるチャンスを与えてほしいと斉燁に頼み込む。
夜伽に召された玥流盈(げつ・りゅうえい)は、緊張した面持ちで床に入る。しかし凌斉燁(りょう・せいよう)は夜を徹し読書をしたため、一人でふて寝をする。翌朝、麻雀をきっかけに親しくなった第二夫人に、側妻として共寝のたしなみを尋ねる中で、斉燁は真に愛し合える女子にしか触れることがないと知らされる。その夜、流盈が斉燁に男色を疑っていることをほのめかすと、斉燁は流盈に口づけをする。翌日、流盈が斉燁と2人で街に出かけると、自分たちの後をつける人影に気づく。
凌斉燁(りょう・せいよう)に想いを寄せる幼なじみの羅心(ら・しん)郡主は、彼と玥流盈(げつ・りゅうえい)の仲むつまじい様子を目にして激しい嫉妬心を抱き、流盈を凌府から追い出そうと考えを巡らす。ある日、周翰(しゅう・かん)から呼び出された流盈は、周家に代々伝わるという秘薬の陽春丸を嫁入り道具の代わりにと手渡され、秘方を授けるので世に広めてほしいと言われ持ち帰る。これを凌府が営む回春堂で売り出すと、客が連日詰めかけるほどの人気を博す。その頃、羅心郡主の前に突然、周翰が現れ…。
回春堂で販売した陽春丸に効果がないと、大勢の客が店に詰めかけて騒動になる。店主である玥流盈(げつ・りゅうえい)は対応に追われ、帰宅することさえできない。何か裏があると疑う凌斉燁(りょう・せいよう)だが、流盈からは何の説明もない。流盈は義兄・周翰(しゅう・かん)に騙されて偽の薬を販売したことを知る。周翰に今後は敵対すると宣言するが、一方で凌家に迷惑をかけたことに責任を感じ、家を出る決意を。荷物を取りに凌家に戻った流盈は、居合わせた羅心(ら・しん)郡主の目の前で突然倒れる。
玥流盈(げつ・りゅうえい)は自分の代わりに毒をのまされた羅心(ら・しん)郡主への借りを返すため、薬を探して解毒しようと考えるが、全ては郡主と周翰(しゅう・かん)が仕組んだ罠だった。しかも郡主は凌斉燁(りょう・せいよう)から婚姻の承諾を取り付けながら、約束どおり蔵宝図を渡せと要求する周翰をも手にかけようとする。騙されたと知った流盈は、郡主の化けの皮を剥ぐことを決意。手始めに周翰を尾行したところ、郡主とのやり取りの一部始終を耳にする。そこで明かされた意外な真実とは…。