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テッド ザ・シリーズのエスのレビュー・感想・評価

テッド ザ・シリーズ(2024年製作のドラマ)
5.0
これでもうテッドが好きだと胸張っていえます。ありがとう。

鋭いジョークが余すことなく散りばめられているセスマクファーレンが手掛ける作品達が大好きな自分だが、映画版のテッド、初期のアメリカンダッドやファミリーガイはなかなか性や人種、性的指向に職業、障がいや病気等に対して差別的だった。風刺としてであれ、時に度を越すこともしばしば。なんなら世の中は全面的に許容していた。過去の自分も否定はできない。全方向へ向けたジョークが炸裂するショーたちは、”逆に平等”だなんて言われてきた。

しかし時代は流れ、不均衡を正すべく、人権を取り戻すべく、不当に扱われることを強要されていた人たちの声に耳が傾けられることが増えてきた。性差別、同性愛嫌悪、人種差別、移民差別、白人優遇、観客に社会問題への注目を促すような皮肉、自虐がショーを興味深くさせている。昔のテッドをみた人たちに、”テッドがリベラル化したよ!”といったら信じてくれるだろうか。しかも前日譚で。世の中は良くなっているといえるであろう。

そして!どうしようもない下品さだけは相も変わらずご健在!人権が侵害されることなく、だめなものはだめと言ってくれる、且つくだらなくて面白い。今作での倫理観の軸、ブレアがもう…素晴らしくどタイプ。自分にとっては最高のアップデート作品でした。自分をキリストの共通点を見出す回、お腹痛くなるほど笑ったし泣いた。見る価値大アリです。s2を待ってるし、ウォルターマーフィーのスコアも胸を踊らす。セスマクファーレンに一生ついて行こうと思う。これは離脱したオーヴィルも再開するっきゃない。(なんならファミリーガイのD+も待っているし、アメリカンダッドも半分残っている)(にしてもスコットグライムス、アメリカンダッドのやわなオタクスティーブの印象が強いのに今作では頑固な父親なのすごすぎる)
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