はんそく負け

シルバー仮面のはんそく負けのレビュー・感想・評価

シルバー仮面(1971年製作のドラマ)
2.5
第一部はもう延々と人間を信用してない話が繰り広げられてしんどい。父と交流のあった博士を辿るというシナリオ自体地味すぎるし。とはいえそれも個性だったのだなと第二部突入で思い知らされるというか。
第二部もシビアな話は多いが表面的にはあまり暗く見えない。巨大戦がエンタメ性を高めていたり、あとは衣装が明るくなっているゆえだと思う。見やすいし特撮も迫力あるしで支持するなら断然こっちだが、幾分かの寂しさがあるのも否定できない。
ベストは10話「燃える地平線」。話も繋ぎも分かりにくく褒められた出来ではないと思うが、軍服・旭日旗・絞首台といったイメージの連鎖が強烈で一番印象に残っている。演出は佐藤静夫。
ちなみに同演出の9話も偽春日兄妹が警官を殺しまくる話でめちゃくちゃ殺伐としている。まるで日活ニュー・アクション。すげー見応えがあった。