Netflixにて字幕鑑賞。

父を殺された普通の学生リナが野望渦巻く裏社会の番人・保安官＝フューリーと関わり真相を探るクライムドラマ

アクションデザインが『ギャング・オブ・ロンドン』のジュード・ポイヤー

裏社会設定はツボを押さえていて好き。
殺し屋の長出てきたりするし

主人公のポテンシャルは高く、クオリティーが低いという訳ではないがアクションも一際目立って良いというのは少ない。
それに作用するかの様に展開も盛り上がりそうで盛り上がらないのにはモヤっと。
国際傭兵も出てきたりして籠城戦へと持ち込むのに何だか勿体ない感じ。
5話目のプリズンファイトのアクションが1番好き。
8話目の美術品破壊ファイトも良かった！

フューリー/セルマとの師弟関係も突き放す訳でも面倒見が良いという訳でもない絶妙な距離感で描いてるのが良かった。

• #ヒロ吉2024年新作配信
• #クライム
• #アクション

ネトフリオリジナルのフランス産ギャング系コンテンツは、『アテナ』のような良作があるから期待して見始めたんだが、本作はいまいち魅力に乏しい。期待ハズレだった。

例によってフランス映画やドラマの脚本は制作チームのご都合主義でストーリーが進む。ロジックではなくノリや感性や場当たり主義で勝手気ままに話が転換するため、そのハッタリがコケ脅しにしか見えない場合は駄作の域から抜け出せない。

本作はヒロインのキャラ設定や演技力の欠如で失敗作になったパターン。アタオカな行動で軽く５回以上は死んでもおかしくないのに、なぜかラスボスの暗殺プロ集団が至近距離で数十発はぶっ放した銃弾が一発も当たらないという、『マトリックス』のネオのような神通力を発揮する。

もう残念すぎる演出を見せつけられて、最後まで見た客を後悔させるレベルだ。続編を匂わせる終わり方だが、世界市場で爆発的に評価されるとは思えないなあ。

☆俺基準スコア：2.2
☆Filmarks基準スコア：3.4




華の都パリは、売春・麻薬・賭博・強盗・殺人といった犯罪の都市でもある。各ジャンルを管理する６つのマフィアは「オリンポス」と呼ばれ、互いに秩序を守り共存していた。しかし秩序を乱す者が現れオリンポス内に混乱が起きた時、それを正す闇社会の処刑人〈フューリー〉が登場する。



パリで暮らす女子大生リナ・ゲラブは、恋人エリーとラブラブな誕生日を迎えた。誕生日はいつも父母が祝ってくれていたが、最近は距離を置いている。父ダリウスが闇社会の会計士だからだ。それでも父は、リナにいきなり200万の大金を誕生祝いで送金してきた。よからぬカネかと思ったリナは放課後抗議に実家に向かうが、そこで父が暗殺され母が重傷を負ってしまう。担当刑事ナディアから、父がマフィアのカネを盗んだため〈フューリー〉に殺されたと聞いたリナは、復讐のためその影を追う。辿り着いた先は、上品な中年女性のセルマ。だがセルマはダリウス殺しを否定した…





「フューリー：闇の番人」





ごくフツーの女子大生が、闇社会に深く関わっていくことになるアクションドラマ。Netflixオリジナルです。
「ジョン・ウィック」的世界に飛び込んだド素人という設定はまあまあ惹きがあります。名女優マリナ・フォイスがセルマ＝フューリー役でカッコいいアクションを披露。フランスのジェイミー・リー・カーティスみたいな魅力がありますな。リナ役のリナ・エル・アラビも可愛かった。

オリンポスの反乱分子と闘いながら、己の出自を知ることになるヒロイン。闇社会の掟と警察の圧力の間で苦悩するリナがどんどん可愛くなる中盤は、実父ドリス役でマチュー・カソヴィッツが出てきて驚いた。
「オリンポス」メンバー1人1人がエピソードごとにフォーカスされていくのは「鬼滅の刃」における柱紹介みたいな感じ。内なる声で延々感情説明セリフが出るのもまさに鬼滅的なんだけど、監督が「ケイト」の人だし、日本好き・アニメ好きは間違いないから当然の演出だろう。

後半はドリス一派VSオリンポスの抗争に、フューリーの後釜を狙うパルケ一派も参戦、そして最終兵器「ダモクレス」登場で盛り上がりは最高潮。マッドマン・マディとフィクサー・シモンのバディ感も楽しいし、割と好きなシリーズだった。続編が楽しみ。