3話まではレンチンのスンドゥブドラマ
〜北極より難局を迎えてる？

主役は、チョン・ジヒョン。
日本の女優で無理やり例えると、"天海祐希"的な男前キャラ。
美人だし、竹を割ったようなという表現が似合う。

そして、韓国屈指の名バイプレーヤー、"オ・ジョンセ"との共演
自分がみたドラマだと、彼とチョン・ジヒョンとの共演は、「智異山」以来。

ただ、今回のドラマ、ちょっと入り方が雑すぎる。

まず、チョン・ジヒョン演じる女性大統領候補と、そのボディガードとして、謎の多い工作員"カン・ドンウォン"
面白そうな設定なのだが、この２人の最初の結びつきにとても唐突感がある。

２人の初対面にどういうわけか打ち解けた感が流れていて、もしかしたら、撮影の順番が逆になり、役者同士の緊張感が欠けてしまっているのか？とも思えるような温和な空気感というか。

もっと、警戒心や距離感がおかれるべき２人が、最初から友達みたいになってる。

工作員と牧師様の関係性もしかりで、経緯説明が無さすぎて違和感ありあり（あの牧師様、確か昔、ダンサー目指したお年寄りのドラマ出てた人？）

女性大統領候補のお付きの女性が、あることで監禁されるのだが、次のシーンでは何事もなかったかのようにケロッとしてる。

いつもの韓流ドラマだと10話ぐらいかけてねったりと進める展開をレンチンしたみたいな感じ。

それぞれ端折り過ぎているので、それぞれに説得力が無く、全体として物語に厚みが無いまま、進んでいく。

南北統一といった政治的な話、財閥あるあるの華麗なる一族の話、女性政治家とそのボディガードといった、それぞれ味わいがある素材なのに、それぞれをきっちり描かずに、一気にスンドゥブ状態に鍋に放り込んでしまっていて、浅いというか。

すでに3話で詰んだ感のあるこのドラマ、さて、4話以降、どうなるか。

チョンジヒョンとカンドンウォンを据えた、とんでもレベルのスペクタクル！ドラマ！！

すっげーの！
脚本と演出が神がかって、もうとんでもないことになってる！
中でも、変態レベルの…湿度と色気…っっ！！
なんだこりゃ〜！

もちろん、9話でまとめるせいで、こんな壮大なテーマだから描き足りない部分がめちゃくちゃある笑
けど、そこは、ええ。
行間を読めと言うことですね？
そう捉えて、想像力でカバー！


政治と戦争！国難！スパイ！北と南！大統領選！財閥家の争い！嫁と姑！そしてボディガードとの許されぬ恋！！他にも、まさかの色々展開！！
びっくりするほどのマクチャンエンタメ！！

さすがの超展開に、冷静になると笑える笑


けど、ここぞ！というところをねっとり見せてくれる。

✅ドアを開ける…
✅座席を交換する…
✅銃撃の訓練をする…
✅手のマッサージ…
✅傷口を縫う…
✅髪を洗ってもらう…

こんなシーンに悶絶できるなんて、過去にあっただろうか？！

揺れる潤んだ目線…これ、すでに口説いて愛を語り始めてる…！
触れる指先…これは…すでに前戯が始まって…おる…！！おるぞ、これは！！

本格ドラマなはずなのに、ゲスいこと書いちゃうくらい、謎に興奮してる笑

これがなー、Netflixだったらよかったのに🥺
もっとみんな見てた気がする。。

え、誰か見てる人いない？？
この興奮を分かち合いたいよ…！

とりあえず、全部見たらまた書き直すし、スコア変えるかも。

劇中のセリフをそのまま引用すると、
気候変動、食料危機、農業、ジェンダー、
そして孤独といった現代社会が直面する多くの課題にとらわれる作品が多い昨今、

これらのテーマは、映画やドラマにおいて無関心ではいられない重みを持っており、本作もその系譜に連なる。

なかでも本作がすばらしいのは、
南北問題に真正面から向き合いつつ、
エンタメに昇華させている点だ。

感情論や一面的な視座に陥ることなく、
冷静かつ誠実に、朝鮮半島に巣食う現実と歴史を見つめている。

加えて、〈神〉や〈LOVE〉一見相反する要素が、
見事に同居しているシナリオはもはや韓国作品の得意技と言えるだろう。

信仰と愛が個人の〈生〉にどう作用し、
政治や国境の問題とどう交差するのか。

その問いに、物語は静かに、確実に向き合っていく。

舞台が〈モガディシュ〉や〈ベルリン〉のような国外でもなく、
また〈空からの不時着〉といった突飛な設定でもないことも、
本作の魅力の一つだ。

朝鮮半島というリアルな土地にしっかりと足をつけ、
土の匂いを感じさせるような重厚な政治エンターテインメントに仕上がっている。

ムンジュよ神話になれ、
観客の気持ちを、
この一点に、
ギューっと絞り込んでいくような、
シナリオは圧巻だが、

惜しいのは演出・撮影・照明といった技術面にやや粗さが残る点である。

シナリオの完成度に比べると、
画面づくりが追いついていない場面も見受けられる。

しかし、これは作品の本質的な価値を損なうものではない。

今を生きる私たちにとって決して他人事ではない現実を描きつつ、
愛や信仰、そして和解の可能性までも射程に収めた、
希有な社会派ドラマである。

• #北極星