それぞれの目的を胸に、イ・ウン（ペ・イニョク）は王子という身分を隠し、ホン・ドクス（キム・ジウン）は男性と偽り、朝鮮最高の旅閣「龍天楼（ヨンチョンル）」に見習い使用人として入ることに。しかし、龍天楼に入った初日から、黄銅金匙（ファンドングムシ）を巡って二人は運命の波に飲み込まれ始める。

イ・ウノ（イウン）は黄銅金匙（ファンドングムシ）を持つドクスに目を光らせ、隙を狙い続ける。一方のドクスも、ウノの怪しい視線に神経を尖らせる。そんな中、偽造された紅牌（ホンペ）が絡む殺人事件が発生し、龍天楼（ヨンチョンル）の空気は一気に緊迫感を帯びていく。

運命共同体となったイ・ウノ、ホン・ドクス、チョン・ジュナ（チョン・ゴンジュ）、コ・スラ（パク・ジェチャン）の「ハオナ（ですが）四人衆」は、採用試験に合格するために奮闘するがたびたび危機が訪れる。一方、ウノは黄銅金匙（ファンドングムシ）を確認するため、執拗にドクスに付きまとい、そのせいでウノ自身にも疑いの目が向けられることに。

互いの正体を探る中で、ウノとドクスの間には複雑で微妙な感情が芽生え、次第に相手の存在を意識するようになる。そんな中、ジュナは大きな秘密を知ってしまう…！

ドクスは好色な客に衣を脱ぐよう指示され、女性であることがバレる危機に直面する。そこへ、ウノが飛び込んできてドクスと黄銅金匙（ファンドングムシ）を危機から守る。その様子を目撃したジュナは、二人の関係を疑い始める。

ドクスが女性であることを暴こうと、最上房はドクスの入浴場を急襲する計画を立てる。一方で、お客様と同じ体験をすることになった見習い従業員たち。ドクスとウノは新婚客室を使うことになり、二人の間には次第に妙な緊張感が漂い始める。

濡れ衣を着せられ、逮捕されてしまったドクス。ウノとジュナは、自分なりの方法でドクスを救おうと動き出す。一方、ドクスは今回の事件の黒幕がソル・メファ大閣主だと確信し、反撃に乗り出す。

チョン房主から龍天楼（ヨンチョンル）から追い出されないためのチャンスを与えられたドクスは、ソル・メファに宣戦布告する。ジュナはスラにドクスへの気持ちを知られてしまい、ドクスと運命を共にする決意を固める。一方、ウノはドクスの正体を突き止めようとするが、ドクスへの抑えきれない感情に混乱する。

ドクスは龍天楼（ヨンチョンル）への復帰に成功し、自身の正体を探ろうとする者たちの妨害にも屈せず、独自の計画を進めていく。一方、ドクスへの感情を否定していたウノは、ジュナの告白を手伝うことになり…。

ドクスとジュナの関係が気になって仕方ないウノ。一方でジュナはドクスに一途な思いをぶつけ続ける。そんな中、ドクスの母は龍天楼（ヨンチョンル）に招待され、ドクスと幸せな時間を過ごすが、龍天楼で予期せぬ人物と対面してしまう。

ドクスは復讐を誓い、意図的にチョン房主に近づく。一方、チョン房主はソル・メファにドクスの正体について問い詰める。そんな中、兵曹判書は王に、自分の姪とウノの婚約を提案する。計画を実現するため、ウノは兵曹判書の提案を受け入れる。

ついに、チョン房主が持っていた黄銅金匙（ファンドングムシ）の片方も手に入れたウノとドクス。そして新たな事実が明らかになる。一方、ジュナはウノのもとを訪れ、ドクスのためにドクスから離れるようお願いするが…。

お互いの気持ちを確かめ合ったウノとドクス。あとは、隠された金庫さえ見つかれば、すべてが解決すると信じる二人だった。しかし、ドクスの命が危険にさらされ、ウノはドクスを守るため最後の覚悟を決める。

ウノの正体を知り、衝撃を受けるドクス。それでも帳簿を狙う者たちに立ち向かわなければならず、ドクスは彼らを断罪するための計画を実行に移す。一方、ジュナはドクスを手に入れるため、思い切った決断を下すが…。

「龍天楼」に入る前からの悪縁でケンカが絶えないドクスとイ・ウンと、彼らが起こす騒動に巻き込まれてしまうジュナとスラ。4人はいつの間にか、「ハオナ（ですが）四人衆」と呼ばれる問題児チームとなり、「龍天楼」での生き残りをかけて苦楽を共にするうちにかけがえのない親友となって行く。しかし、友情とも言えないドクスへの複雑な気持ちに戸惑うイ・ウン。また、ドクスが女性であることにいち早く気づき、彼女を守ろうとするジュナ。三人の関係性も少しずつ変化していくのだった。そんななか、複雑に絡んだ彼らの過去が明らかになり…。やがて、彼らの運命を変える辛い選択の時が訪れる――。

ウノとドクスは、本来の姿であるイ・ウン、ホン・ジェオンとして、封じられていた過去の真実を世に明かす。そして、新たな王の時代が幕を開き、ハオナ（ですが）四人衆もまた、新たな未来へと歩み出す。