じゃん

ゴーストライターのじゃんのレビュー・感想・評価

ゴーストライター(2015年製作のドラマ)
4.2
まず主演2人が素晴らしい。

秘書のキムラ緑子や編集者の田中哲司も。
息子役の高杉真宙や江波杏子も良い。
三浦翔平は少し微妙。

橋部敦子の脚本も素晴らしい。

毒親の連鎖とブーメラン。

軽蔑なんてしない。
可哀想な人だから。

毒作家の連鎖とブーメラン。

あなたが引き摺り込んだのよ!
いや、君自身が選んだんだ。

よく回の終わりころに、波打ち際の水平線が出てくるのが北野武ブルーぽくて良い。

あれはどこの海なんだろうか?
九十九里浜?
海の前の豪邸も売れてる作家ぽくて良い装置。

7話の挿入歌は頂けない。
ダサい歌でこのドラマの美しい緊張感が崩れてしまった。

ネットやマスコミに攻撃されて、過呼吸になるとか、火事での振舞いとか、

段々と2人がおかしくなるとか、関係の変化とかかなりうまく描かれている。

そしてそれは三浦翔平の編集者としての変化にも言える。

名台詞
書くことが苦しいんじゃない
苦しいから書かざるをえないんだ

最後の方の展開がひねりが効いていて良いのだが、ほんの少し冗長で長い。

最後の2話が、1.5話位なら丁度良い。
1話なら短いのが悩ましい。

まあ予想出来た展開だが、良かった。

2人のバーのシーンも良い。

劇伴の小刻みなバイオリンが印象的だった。