SHOWTIMEらしい作品の一つだなと思います。人間の悪い面をメインにしつつ、その裏にある本心(良い面)を少しずつ見せていくことで、心を揺さぶってくるのです。
ヒット作は何作かあるものの、その後は書けないことに悩む小説家ハンク・ムーディーとハンクを取り巻く人々の人間関係を描いた作品です。
自墜落な生活を送るハンクですが、一言で言うとクズなのに憎めず、そして愛に溢れた人間であるところに魅力を感じます。見れば分かると思いますが、この内側から出るハンクの魅力を演じ切っているデイヴィッド・ドゥカヴニーがすごいなと思いました。モルダーのイメージが強かったので、役柄の幅広さに驚きます。