はんそく負け

爆竜戦隊アバレンジャーのはんそく負けのレビュー・感想・評価

爆竜戦隊アバレンジャー(2003年製作のドラマ)
3.8
再見。こんなに面白かったかー!序盤から戦後の話を持ち込んだり、社会問題を意欲的に取り込んだり、その一方で浦沢義雄を起用したりとバラエティに富むシナリオの面白さ。
5人目でありながら宿敵たるアバレキラーの登場から縦軸中心の物語となるが、これもめちゃんこオモロい。彼が凌駕=アバレッドの人の良さを逆手にとってどんどん爆竜仲間を奪っていくハラハラ感は素晴らしい。
あとキラーはアクションも良い。高速移動を多用する戦闘スタイルが見てて気持ちよくて、26話のvsジャンヌ戦は名勝負。強すぎてアバレンジャー勢が負けすぎる、というのが玉に瑕かもしれないが、やはりここまで堂々と悪のカリスマを描き切ったのには拍手を送る他ない。
また前半からずっと種を蒔いていたアバレブラックとジャンヌのドラマもエグくて見応えがある。要するに悲恋の話なんだけど、セックスを匂わせるところまで踏み込んでるのには驚いた。
ベストは47話「5人のアバレンジャー」。座る舞/見下ろす仲代という極端な高低差から、折り鶴が差し出されることによって、仲代に座るというアクションが引き起こされる。座ること、つまりそこに居着くということ。最終盤にシナリオのピークを持って来れてる、というのもポイントが高い。