「離婚は戦争だ」
人生最大の”修羅場”離婚。
「”麻酔なしの開胸手術”と表現する人もいる
手術後が どうなるか誰にも保証できない」
イギリスBBCドラマ+ニコラ・ウォーカー出演にしては、”小綺麗”で驚く。
彼女の髪の色も明るくブリーチしているのか、瞳のブルーの透明度も増している。
画面に光があふれ、明度と彩度が高い。
イギリスBBCドラマ、ニコラ・ウォーカー出演『埋もれる殺意』シリーズのファンなら、この”フレッシュさ”の違和感の驚きには同意してもらえるだろう。
そこは、”BBC&ウォーカー”コンビ。
“パッケージ”は小綺麗でも中身はずっしり重い。
イギリス、ミドルクラス(職業的富裕層)の大きな家。しかし階段下の散らかった、家族の靴が生身の生活を物語る。
「楽しいの?
人が仲たがいをするのを見るのは」
「笑顔のケンカは好きでしょ」
母+長女+次女=3人の女性弁護士
+三女
事件を縦糸
女性たちの人間関係が横糸
「愛と憎しみは
より糸のようなものだと」
複雑に絡まり、人間ドラマのタペストリーを作ってゆく。
BBCドラマの底力を感じるのは、回を進めるほど、ジワジワと面白くなるということ。
気づけば、ドップリとハマっている。
特に第5話のラスト1分には、息が詰まり、ハンナの次のセリフを待っていた。
今作も実感する。
BBCドラマは裏切らないと。
ラストの表層の”出来事”
心のなかの本当の気持ち
この”ズレ” に、ネイサンの涙が”呼び水”となり、見ている自分も涙が頬をつたう。
ドラマに”共鳴”し、人生の苦さも甘さも堪能できるのは、大人の特権。
超個人的に気になること。
ニコラ演じるハンナの胸のゴールドのペンダント・トップが目につく。
シンプルな服だけに際立つ。
カブトムシのような甲虫。
それが羽を開いたりする。
葉や羽根。
自然をモチーフにしている。
その時の彼女の心情とリンクしているのかと、深読みしてしまう。