「みんな私を甘く見るのよ」
今シーズンの個人的目玉は、なんといっても容疑者リンジー・デントン警部補を演じるキーリー・ホーズ。
「人を巧みに操る女だ
信じてはいけない」
化粧っ気のない顔で、何を考えている(たくらんでいる?)のか分からない役が、彼女の真骨頂。
エピソード1で、いきなりショッキングな目にあう。
全編を通して、過酷な試練が彼女に襲いかかる。
エピソード2のラストで、そんか彼女が牙を剥く。
状況、立場が逆転。
ドラマの登場人物も、ドラマを見る者も、誰が本当のことを言っているか分からない。
そしてドラマがどこに向かおうとしているのかも。
ドラマという特性を活かしながら、少しずつ真相が見え隠れする。
このシリーズの醍醐味は、今作シーズン2でも健在。
個人的に気になるのが、急なカメラのズームイン。しかも手ブレを入れながらの演出が時折入るところ。
リアリティを狙うためか、ドラマの緩急をつけるためか。
少なくとも、重要とは思えないシーンでも行われている。
これだけ骨太のドラマなのだから、付け焼き刃のような過剰な演出は、かえって邪魔だと感じるのは自分だけだろうか?
それすらも、重箱の隅をつついていると、自分自身で自覚させるほどの、隙のない脚本は本当に素晴らしい。