RYOSUKE

ブラック・ミラー シーズン4のRYOSUKEのレビュー・感想・評価

ブラック・ミラー シーズン4(2017年製作のドラマ)
-
1話目・・・
スター・トレックとSWを混ぜたような世界感、と思いキャップそれはゲームの中。
主人公をはじめとした人々は普通に生活をする中、その人々から採られたDNAによって作られたゲームの中の人々は、という不思議な話。言ってしまえば、フリーガイみたいな設定。だが落とし方は完璧。あえての現実と仮想の彩度を分けて、対比させているのも素晴らしい。
2話目・・・
なぜ誘拐や失踪を防ぐために子供にチップを埋め込まないのか、がすごくリアルに描かれている。監視をする側にとっては善意、だが監視される側は嫌悪感すら抱くこともある。
このシステムがいい方向に転ぶという展開もできたのにあえて最悪のシナリオに持っていったのが素晴らしい。
3話目・・・
登場人物の断片的なシーンから始まり、それらが結びつきそうでなかなか結びつかない、だが、最終的には。。犯罪者の心理を見事に描いており、それにブラックミラーらしさが見事にマッチしている。ラストの伏線の回収には思わず鳥肌が立った。テクノロジーの功罪、というよりも人間の本質にスポットを当てた感じの作品。
4話目・・・
恋愛をアプリで管理する、そして運命の相手をアプリが探し出し、、という妙にリアルな設定。言わば、現代のマッチングアプリはいつかこうなるのでは、という感じの作品なのだが、衝撃のラスト。マッチングアプリの中の世界、を描く面白い作品。
5話目・・・
一言で言えば、自分の犯した罪は一生消えない。というところなのだろうが、考察しがいのありそうな中身。悪いことをして、監視ロボに追われる、という一見パッとしない設定ながら、ラストは人と機会の違い、を描きたかったのだろうか。盗みはいけないとしても、人なら情状酌量、だが感情を持たないロボットにはそうはいかない
6話目・・・
これぞブラックミラー。ミュージアムを舞台に、展示品の解説から描かれる3つの話。
これがラストに気持ちいいくらいに繋がり合う。1つ目は、身体的感覚、2つ目は意識、そして3つ目は実体。
ブラックミラーらしいテーマと設定で、ラストもまさに、でかなり面白かった。
RYOSUKE

RYOSUKE