ピーキー・ブラインダーズはイギリスのバーミンガムで活動したストリートギャングで時期は19世紀末から20世紀初頭まで。イギリスの労働者階級の厳しい経済的剥奪によって誕生したと言われている。
本作は上記のストリートギャングを題材にしたドラマ。キリアン・マーフィーらが演じるシェルビー一家を軸に物語が進んでいく。
キリアン・マーフィーが演じるトーマス・シェルビーは戦争で辛い経験をしている。ギャングだけど、凄く家族思いで、次男だけど兄弟たちをまとめれるリーダーシップを持ち合わせている。裏稼業をやりながらも、とある人物との愛が進む場面があって、彼の物語として見ると、若干心動かされる。
彼だけじゃなく、サム・ニールをはじめとする、素晴らしい演技力を持つ俳優の勢揃いでそれも本作の素晴らしい所。
あと、最大の魅力は音楽。Nick Cave & The Bad Seedsの楽曲、Red Right Handで始まる。その楽曲が良過ぎて、それだけで名作が来たと思わせる。古い時代を描いた作品だけど、音楽によって凄く新しく感じさせてくれた。